まよいマイマイさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.5

19人の主要キャストによる群像劇。
エピソードが細かく編集されていて、序盤はこんがらがったけど中盤くらいからはそれぞれのエピソードを楽しめた。

それぞれの人物がどこかで繋がりがあるんだけども、唯一誰
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

黒柳徹子という日本が生んだテレビスターの幼少期の物語。
わたしは黒柳徹子が大好きなのでなるべく危なげなさそうな徹子さんに関するものは観ている。
満島ひかりが演じた『トットてれび』は近年のドラマで大傑作
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.5

予告からしてちょっと期待していたけど、思っていたのとは良くも悪くも違かった。

信仰、愛、罪、過去の悪魔払いものを踏襲しつつCGVFXをふんだんに使い文学的というよりアクションが目立った。

最恐の悪
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.5

『エクソシスト』『エクソシスト3』の正統続編は過去に何作か挑戦した作品があるがどれもオリジナルの高い壁があって続編というより「おまけ」感が強かった。

今年ガーディアンズオブギャラクシー3と同じくらい
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X エックス(2022年製作の映画)

2.8

最初の1時間くらいは退屈w
そっから色々と始まっていくかと思いきやゴア描写は特に目を引く描写なし。

ホラー映画というより切なく狂った愛の物語としてもとらえられるし、ホラーをあまり観ない方にはドキドキ
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.0

韓国ストロングスタイルのイ・チャンドン監督作品。
ようやく『ペパーミントキャンディ』を観ることができた。

1999年から過去20年間の男の半生を時空を遡る形で描いている。

『オアシス』でもそうだっ
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老人Z(1991年製作の映画)

3.8

大手がスポンサーについたアニメではなくてクリエイターたちの気概で作り上げた傑作アニメ映画。
大友克洋が原作、脚本。今敏が美術。

近未来の老人問題を扱いつつ、メカニックを細部まで描きメカニック同士の対
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.8

『タンジェリン』を劇場で観てとても衝撃を受けこの愛しい作品を撮ったショーンベイカー監督を好きになった。
『タンジェリン』の前に撮影している『STARLET』は残念ながら配信されてなくDVDで観ることが
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(2023年製作の映画)

2.3

期待していた分、期待ハズレだった気持ちが大きい。
北野武流の裏歴史。
加瀬亮演じる織田信長が狂っていてよかった。
浅野忠信、大森南朋、もう少し見せ場欲しかった。

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

5.0

北野初期3部作はもちろん大好きだけど北野作品で1番好きな作品が本作。

真木蔵人と大島弘子の好演はもちろん本作に出てくる人物全員が愛おしい。
例えばゴミ収集員の先輩おじさん(河原さぶ)は口は悪いけど聾
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

4.0

良作!
酒とタバコと女と賭け事、借金まみれの不良ジジイヴィンセント(ジャックニコルソンがやってもおかしくないけどビル・マーレイが絶妙)の隣に引っ越してくる母子。
少年は転校してすぐにいじめられるひ弱な
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.2

良くも悪くもA24の作品という感じ。
モノクロームのニューヨークの街並みがうつくしい。

叔父と甥の交流。
そこを経て2人はどう変化したか。
詩的で静かなセリフが多く個人的にはついていけなかった。
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オアシス(2002年製作の映画)

4.2

イ・チャンドン監督作品を初めて観た。

本作は前科持ちの男と重度の脳性麻痺がある女性の恋愛を描いている。
'障害者'の純愛、は邦画でもいくつか作品があるが自分が観たそれらの作品はどうも好きになれなかっ
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.5

タイトルと予告だけで大体想像がついてしまう内容。

が、要所要所に挟まれる頑固じいさんの過去がうつくしく惹きつけられる。

また引っ越してきた隣人家族の奥さんがとても魅力的。

頑固じいさんが心を開い
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.8

「映画愛」を描いた作品は多いが本作もそのひとつ。
「映画愛」を通じて家族、友人たちとの愛につながっていく。良作。

個人的にはすごく惜しい気がしていて、もう少し'新しい家族'の心情に寄り添うシーンが欲
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.8

ミシェル・ゴンドリー作品はテーマやあらすじ自体は良さげでもいざ観ると自分には合わなくて彼の代表作でもある本作はずっと観ないでいた。

本作ももちろんミシェルゴンドリー節が炸裂しているが役者陣がうまくピ
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

5.0

敬愛する今敏監督の人気作品。
あらためて見返すと緻密で圧倒的な脚本に驚かされる。

現実と幻覚の境界がとてもギリギリでその絶妙さが素晴らしい!!

日本のサイコスリラーでトップ1といってもいいとおもう
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.5

自分はオンタイムで『ゴーストスープ』をたまたま観てそれからずっと岩井俊二が好き。すごくいい作品もあればイマイチな作品もある。そこもまた岩井俊二らしい。

本作はわりと重め。
そんななかにもセンスを感じ
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

演奏シーンは少なく、その分鎧塚さんと傘木さんの心情の機微を丁寧に切り取っている。

『リズと青い鳥』の物語とシンクロするように2人の心が切なく描かれていて好感。

鎧塚さんと傘木さんはテレビシリーズ2
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劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

3.8

テレビシリーズの2期を観ていなかったので2期を観てから初鑑賞。

主人公たちが2年生になり新入生も入り新しい北宇治吹奏楽部の悲喜交々。

なかでもテレビシリーズ1期からいい味を出していた吉川優子が3年
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劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ(2016年製作の映画)

4.0

テレビアニメ版を観ていた時にえらくハマった作品。その勢いで劇場版を観て「なぜここを切ってしまうんだ!」なんてことを思いモヤモヤした。

数年ぶりに見返した。テレビアニメ版の内容も記憶曖昧で、いい感じに
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

5.0

全編通して観たのは劇場公開時以来。
作品内に出てくる浮浪者のギンちゃんやオカマのハナちゃんより自分は年上になって、この間には色々なことがたくさんあって。
敬愛する今敏監督がもういない、という寂しさから
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

4.0

ケネスブラナー版のポワロもとても好きなので少し甘めなスコアかもしれません

ケネスブラナー版特有の豪華さ、美しさ、ゴシックな風味が作品を盛り上げている。
探偵と降霊術、亡霊という対極の組み合わせが楽し
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あしやのきゅうしょく(2021年製作の映画)

3.8

映画、としてはなんともいえない。Eテレのドラマを観ているような。

でも作り手の愛情をひしひしと感じることができた。
自分は関西を舞台にした作品は好きになりがちなので劇中の関西弁が心地よい。

映画と
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

2.8

清原果耶meets 角川映画

清原果耶の魅力を引き出しているとは言い難く、あらためてあの頃の角川映画の凄さを思い知った。

ちょっと不思議な青春ジュブナイルものを藤井道人監督らしく悪い意味で真正面に
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パラダイム(1987年製作の映画)

3.8

カーペンター監督の色がよく出てる良作。

科学的アプローチと信心の両方で悪魔と対峙していく、というのが大好き。
本作は宗教よりかは科学的アプローチの方がつよい。

ゴア描写はイマイチだけど大量の虫や悪
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ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

2.8

アトラクションのジャングルクルーズが好きで本作視聴。

ファミリー向けなので特別に目を見張るようなシーンはないけど普通に楽しめました

【2023.09.02鑑賞】

undo(1994年製作の映画)

3.8

劇場公開時にワクワクして観に行ってガッカリした記憶とサントラはすごく良くてCD買った記憶がある。
映画としては本当にガッカリだった、あの頃。

それから2回目の視聴。
ガッカリ感が相当あったから思った
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オキュラス 怨霊鏡(2013年製作の映画)

3.8

おもしろい!

現在と過去、現実と幻覚が入り乱れてひとつの終着点に達する。
登場人物は少ないので混乱することなく楽しめた。

ゴア描写はあまりないけど精神に異常をきたしていく(?)描写がとてもいい。
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.5

うっすーい氷の上を歩くような緊張感が全体を通して張り詰め、不意にクスッと笑える場面もありバランスが絶妙。

なんといってもソーラバーチがいい!
役者をやめてしまったのかわからないけれど『ゴーストワール
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.8

タイトルとジャケビジュアルからしてB級くさいけど、とても丁寧につくられている傑作。
スタイリッシュな映像や音楽もいい。

怪物とはいったい何か。
胸にくるものがある。

一応ホラー映画のジャンルなのか
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トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン(1980年製作の映画)

3.5

ピーターブラッディの『エクソシスト』、『エクソシスト3』に通じるものが初監督作品からあったんだなあ

善と悪、神と悪魔、光と闇。

作品としては前半の患者たちとケーンの会話やヘンテコなやりとりが退屈に
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.8

やっぱり前半の特訓シーンが強烈。ハートマンと'デブ'がぐいぐい惹きつける。
結構酷いことが描かれてるけど、なんか笑ってしまう。そのバランスが絶妙。

後半は同じ登場人物が出てくるけど前半とは違うテイス
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デモンズ2(1986年製作の映画)

2.8

前作の映画館内でのハチャメチャ騒ぎに比べたらただ支離滅裂になってしまった作品

高層ビルに住む住民たちとデモンズたちの戦い。
とくに地下駐車場での戦いはかなり楽しめるがその戦いの行方はよくわからずw
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BUG/バグ(2007年製作の映画)

3.8

おもしろかった!
ほぼモーテルの一室で物語は完結するが、2人の役者さんの壮絶な演技で密室劇を感じさせない

特筆すべきはアシュレイ・ジャッドもとてもいいんだけどマイケル・シャノンが初っ端から爬虫類顔と
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戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01 恐怖降臨!コックリさん(2015年製作の映画)

4.0

「コワすぎ」が劇場版で一応(?)の終焉を迎えて工藤Dは借金返済のために新たなシリーズ「超コワすぎ」シリーズを開始する!
その第1回で取り上げたのは工藤のもとに送られてきたのはコックリさんの映像。

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