まよいマイマイさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

4.0

良作!
ざっくりいうと自閉症スペクトラムの青年が数学オリンピックに出場するっていう話なんだけど登場人物がとても魅力的。

数学オリンピック前に各国が集まって台湾で行われた数学キャンプで知り合う中国人の
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

4.0

自閉症スペクトラムの女の子をダコタ・ファニング、施設でケアする女性をトニ・コレットが演じている。
もうこの2人てだけで安心感!

安易に感動のストーリーにせず既存の音楽を心地よく使いスタートレック愛あ
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.8

30年ぶりに視聴!当時は「名作だから見なきゃ」という気持ちで観たためかあまり頭に入ってこなかった。
もちろん内容もほとんど覚えていない。(ただ今回見返してるうちに大男でインディアンのチーフだけはなんと
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章(2015年製作の映画)

3.8

一応「コワすぎ」の最終章。
最終回というよりかはボーナストラック的な感じ。
が、そのボーナストラックがコワすぎファン、白石晃士監督ファンにはたまらないものとなっている。

さて、次は超コワすぎ、だw!
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ヘンリー・フール(1997年製作の映画)

4.0

カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞している本作。
ヘンリーフールトリロジーの一作目。

謎の浮浪者ヘンリーフールに詩の才能を見出されるゴミ収集人のサイモン。
この2人を中心とした群像劇。話は思わぬ方向に展開
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014年製作の映画)

3.8

いよいよ劇場版!
工藤D、AD市川、カメラマン田代、除霊師の道玄に加え、アイドル、物理学者が訪れた者は行方不明になる「たたり村」を探索することに‥

FILE1から4にあった絶妙な怖さよりかは完全に工
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い(2013年製作の映画)

4.2

劇場版に繋がる序章。
お岩さんの話を背景に繰り広げられる工藤ディレクターとAD市川の体験談。

今作はなんといっても除霊シーンが最高。
除霊師、呪術師、呪物、さまざまなものが混じり合ってお岩さんの呪い
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2013年製作の映画)

4.2

圧倒的におもしろい!

トイレの花子さんを背景に登場人物たちの過去が浮き彫りになっていく。
細かく繰り返えされるタイムリープ、最強の霊能者、都市伝説の花子さん、工藤ディレクターの'気付いてること'‥
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死霊のはらわた II(1987年製作の映画)

3.8

20年以上前に観たのでほぼ記憶なくあまり面白くない印象だった

今回見返したら、めちゃくちゃおもしろかった。
脚本がよくできてるしコメディ要素も含みつつアッシュが死霊たちと戦いカッコよくなっていく姿は
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

4.0

白石晃士監督は本気の愛を感じる。河童捕獲という少しズレたらギャグにしかならない題材をしっかり恐怖映像に仕上げている。
もちろんかなり笑えるシーンは多いけどw

今回も横暴な工藤ディレクターがはちゃめち
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.8

ほんコワ、2作目。

シリーズ一作目で重要なアイテムを勝手に持ち出す工藤ディレクターw
さらに人間性のクズっぷりがパワーアップしている本作。

心霊、廃墟、スカイツリーと次々と展開していきやっぱり怖い
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

4.0

白石晃士監督作品では『オカルト』や『カルト』が好きだけど白石作品の代表作といえばやはり『ほんコワ』シリーズでしょう!

その記念すべき一作目。
工藤ディレクターが相変わらずいい塩梅にウザいし結構無茶ば
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.0

ケリーライカート監督作品。
『リバーオブグラス』『オールドジョイ』と印象的な作品を撮っている。

『オールドジョイ』と並んでストーリーとしては地味。
が、愛すべき傑作。

仕事を求めにアラスカに向かう
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

4.5

近年観たホラー映画のなかでも血の量、ゴア描写がずば抜けている。
オープニングからラストまで一息もつけずしっかり怖くて'痛い'描写も満載!
死者の書を現代に溶け込ませているがその設定も無理がない。
想像
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花嫁のパパ(1991年製作の映画)

3.5

昔からスティーブ・マーティンが好きで公開時に観た『花嫁のパパ』はなかでもかなり好きな作品だった

久しぶりの再視聴。もっとドタバタしてるイメージとマーティン・ショートとの掛け合いが最高だったイメージだ
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

4.0

『死霊のはらわたライジング』鑑賞前の予習その2

小学生の頃に予告を観てあの白目にトラウマを植え付けられた作品。
いま観てもまったく色褪せずしっかり怖いしテンポ良く飽きさせることなくしっかりおもしろい
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ホール・イン・ザ・グラウンド(2019年製作の映画)

4.0

死霊のはらわたライジングを観る前にリー・クローニン監督の予習を。

森の奥の巨大な穴、'叫ぶ隣人'、額にできた傷、異変が起き始める息子‥最初から最後までテンポよく且つ不穏。いい塩梅に余白を残している。
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私がクマにキレた理由(わけ)(2007年製作の映画)

3.5

物語導入からワクワクさせてくれる。
子守係(この作品では次第に家政婦みたいな扱いになる)のアニーが成長する物語。

子守係というとメリーポピンズ。本作のなかでもメリーポピンズへのオマージュが散りばめら
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FLIRT/フラート(1995年製作の映画)

2.8

ニューヨーク、ベルリン、東京。
同じ時刻、同じシチュエーションで違う国、違う人種が演じてどのような化学反応が起きるのか。

いままで観てきたハルハートリー作品のなかでも'いい!'と思えるシーンもなくい
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愛・アマチュア(1994年製作の映画)

4.8

めっちゃくちゃおもしろい!
オフビートなタランティーノ作品のような印象。ドキドキさせつつユーモア交えた素晴らしいクライムムービー

記憶喪失の男を中心にポルノ小説家、ポルノ女優、2人組の殺し屋、経理士
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シンプルメン(1992年製作の映画)

4.0

ハル・ハートリー作品。『トラストミー』に比べたら全体的にやや退屈に感じるがこの作品で魅力を開花させているエリナ・レーヴェンソンに心を持っていかれる

特に彼女のダンスシーンは必見。このダンスシーンだけ
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サイコ(1998年製作の映画)

2.8

ほぼ同じカット割、セリフなんだけどこのペラペラ感はなんなんだろう。

オリジナル版のノーマンベイツが良すぎるというのもあるが本作のノーマンベイツは魅力に欠ける。

ガス・ヴァン・サントでもオリジナルと
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トラスト・ミー(1990年製作の映画)

5.0

初めてハル・ハートリー監督作品を視聴しました。

愛おしい!全てが愛おしい!!
妊娠して相手の恋人に冷たくされる高校生マリアを演じたエイドリアン・シェリーがキュートで愛おしい。
仕事がうまくいかず手榴
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ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

4.0

台北を舞台に「ジョニーに代わって」と何度も間違い電話を受ける女性シュー、車で生活している中年男性のフォン、自閉症の青年リー。
それぞれの生活が台北の街に溶け込んでいく。
街に生きる者たちの「孤独」をあ
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.2

悪、の魅力を感じさせない作品で残念。

題材やテーマはとてもいいし観たくなる要素が沢山あるが中盤以降、とくにマフィアと本格的に対峙していくあたりはかなり無理を感じた。

知的であらゆることに精通してい
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.8

「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」

初めてホン・サンス作品を観た。他の作品、作風がどうなのか知らないけどこの作品に関しては好みがかなり分かれるのではないでしょうか。

結婚して5年、一度も夫
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裏窓(1954年製作の映画)

4.0

極上のサスペンスやミステリィに期待して観ると肩透かしをくらうかも。ほかのヒッチコック作品に比べてかなり控えめ。

向かいのアパートに住む人々。暑い夏。当時はエアコンもなく窓を開けっぱなしにしてるのが普
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サイコ(1960年製作の映画)

4.5

ノーマンベイツは精神を病んでいたのだろうか

クラシカル映画のなかでもさまざまな監督に影響を与えた本作。
序盤、愛する男のために奔走するマリオンが健気なだけに切ない。
『めまい』でもそうだったが本編の
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普通の人々(1980年製作の映画)

4.0

ロバートレッドフォードの初監督作品。
鬱病を真正面から描いた傑作。この作品が公開された1980年頃はまだ'鬱病'という言葉は現代ほど一般的ではなく'普通ではない'ものとされていた。
そんな時代に見事に
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.8

交換殺人を持ちかける男、持ちかけられた男。2人の男を主軸に極上のサスペンスが展開されていく。

次第に2人の関係は変化していき、追い詰める男、追い詰められる男、になっていく。中盤あたりからのこの展開は
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めまい(1958年製作の映画)

4.5

妻の行動がおかしいから見張ってくれないか、と依頼をされる元刑事のジョン。
ジョンはかつて犯人を追いつめようとしたときに同僚を不慮の事故で死なせてしまい高所恐怖症に悩まされていた。
そんな彼が何者かに憑
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.5

顔が普通と違う少年オギーの物語。
なんだけどオギーを中心に様々な人物の物語が展開されていく。
序盤にオギーが夢想する世界がとてもいい。
個人的にはいじめっ子も巻き込んでの「優しい世界」が観たかった。
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.5

『新天地』『一年後』『パラダイス』の3章からなる物語。
ジャームッシュらしくオフビートな物語だがなんとも愛したくなる作品。
主人公ウィリーのいとこを演じたエスターバリントが物憂げだがキュートな女の子を
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激突!殺人拳(1974年製作の映画)

3.8

「ワルにはワルの仁義があるんだぜ」

千葉真一がとことんかっこいい。アクションから濃すぎる顔芸まで素晴らしい。
千葉真一演じる剣(つるぎ)はヒーローかと思いきやわりとワル。いや、かなりワル。

千葉真
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スティング(1973年製作の映画)

4.0

視聴後の、いい意味での「騙されたー!」感がとても心地いい作品。

ペテン師、ギャング、刑事、FBI、殺し屋が入り混じり誰が誰を騙しているのか、入り混じりながら衝撃の終盤にさしかかっていくシナリオはやは
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

雪に閉ざされた土地、囁くような不穏な音楽、効果的に使われるロングショット、、、
監督は『ボーダーライン』の脚本を手がけたテイラーシェリダン。どことなく『ボーダーライン』の独特な不穏な雰囲気をこの作品で
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