Rさんの映画レビュー・感想・評価

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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

奇妙奇天烈な恋愛拗らせおじさんをランティモス節で観られると思ってたから中盤ハラハラしてしまった。
結婚や恋愛ってなんだろうか。

子どもが教えてくれたこと(2016年製作の映画)

4.0

BGMになんとなく流した映画だったけど見入ってしまった。
家族は闘病する幼い子供の姿は辛くて観てられないと言っていたけれど、
私は自分の事を客観的に話す姿が勇ましくて感動してしまった。
もちろん胸が痛
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市子(2023年製作の映画)

4.0

想像と違ってて困惑した。
可哀想な女の子市子の物語を勝手に想像していて、いや全然違う。
市子の境遇はとても気の毒だけれど、市子はただ可哀想だけじゃない邪悪さがあって私は怖かった。
市子は環境を変えて自
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御法度(1999年製作の映画)

4.0

あの危うい妖艶な少年を体現しきった松田龍平と監督演出ヘアメイク衣装全て諸々に、もう言葉を無くして立ちすくむ、ぐうの音も出ない。
煙に巻かれてしまったような不思議な感覚も併せて、結局彼って何者なのってい
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贅沢な骨(2001年製作の映画)

-

タイトルで観てしまった。
終始ヒリヒリと痛い。
所々中華系かと思うエモーショナルな画。
あの何も言わないのに察して・構ってと縋り合うみたいに欲しがってばかりな煩わしい3人は他人事じゃなくて懐かしさを覚
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

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真面目にゾンビ映画なんだけどジム・ジャームッシュなのが困惑。

何も知らないで観始めて、ゾンビコメディかなっと思わせてくれたけどホラーとしてのゾンビ映画だった。
けど、ジム・ジャームッシュ。

観終わ
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Summer of 85(2020年製作の映画)

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きらきらと眩しくてヒリヒリしながら鑑賞。
16歳という感受性豊かで飢えてる時に、ダヴィドとの出会いは運命的だったのが日焼けの肌みたいに身に沁みる。
ダヴィドの瞳からはらりとこぼれ落ちた涙も、
スピード
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地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

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眩しい

パリ観光と実写版アニメーションを楽しめる。
若い頃に陶酔しきった世界が目に前に広がる、ずっと観たかったのに機会に恵まれなかった一本。
あぁ、若い頃観て酔いたかったな、
地下鉄のサジ観て感化さ
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異端の鳥(2019年製作の映画)

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生きることを諦めない姿を観て、生きることを願ってもいいのか、もう諦めてしまう方がいいと思うほど地獄で。
不思議なのは、しんどくてリタイアというより続きばかりが気になる事。
少年はどう選択するのか、成長
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エール!(2014年製作の映画)

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景気づけに気軽そうなフランス語映画でも観ようと再生した途端、見覚えのある流れ。
コーダって、リメイクだったんだ!
という事で、どうしてもコーダのフィルターがかかる、参った。
結論から言うと、粗野さがあ
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春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)

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リタイア作品

出演された方には申し訳ないけど観るのを辞めた、作風が好きだったので記録は残そうと思う。
一章目の春の物語も雰囲気も全体的にも好みだったけど、ふと監督の名前を目にしたら急に全てが気持ち悪
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

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ストーリーや重厚感、嫌なやつ感はリプリー派なんだけど、
犯罪が完全なものになるのか否か胸の高なる感じがいい。
ルックスの事を言うのは如何と思うけど…アラン・ドロンの魅力が惜しみなく溢れて、且つ意欲的な
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

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映画って面白いなと思う作品。
感想を言い合っても楽しい、
世界中の神話や宗教の話を混ぜ込ぜにして各々で解明させるのも楽しい。
お互いが奪い合ってきた様な、
羊と人間の因果の物語が古から語り継がれていそ
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整形水(2020年製作の映画)

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韓国映画という冠は偉大だと思った。
もちろん、実績があるからの冠だけど。
韓国と整形のホラー映画なんて期待してたからウハウハしながら観てたけど
やっぱり人間が怖いのよ!と画面に指差しながら韓国映画と共
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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最後のシーンが全てなのかな。
綺麗だけど長いなーと思っていたのに、結局あっという間に帰国を迎えなきゃいけなくて、
惹かれてるのに反発する二人と同じ気持ちで終わりを迎えた。
オリヴァーって自由だねって冷
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サスペリア(1977年製作の映画)

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ワクワクする、そして怖かった。

最近観た怖い作品類で一番怖かった。
鮮烈な赤が怖い、青も緑も怖い、音が音楽が怖い心拍数が上がる…。
鮮烈で粘度が高そうな紅い血なんて、いかにも造形的で美しい事、美しさ
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草原の実験(2014年製作の映画)

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心地よい映像美と純朴な暮らし、
タイトルが違えばずっとその姿が観られるとワクワクしたのではないかな…。
地平線広がる広大な敷地を仕切る有刺鉄線にゾッとして鳥肌がたったし
金髪青年の無邪気さに不安になっ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

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面白かったな、映画っていいな。
感情はぐちゃぐちゃに。
サスペンスでホラーでドラマ、導入の60年代に迷い込んだ頃の麗しいワクワク感を返してほしいほどの失望からの火の海。
ちゃんとホラーで、サスペンスで
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ミザリー(1990年製作の映画)

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見事な密室劇でサイコな展開は無駄もなくコンパクトであっという間に終幕。
図々しいけれど映画監督だったら是非リメイクしたい題材だと思うほど。
所々ホロっと笑ってしまう、サスペンス鑑賞の楽しみを随所に感じ
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オールド(2021年製作の映画)

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どこを重点的に観るかで違うかもしれないけど、主人公夫婦の結末が男性ロマン的に感じてしまった。
時々見かける男性が書く“歴代の女はいつまでも自分を愛する”的なロマンスもの。それに見えてしまった。
その結
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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どうしよう面白かった。

破茶滅茶でインモラル全開のエログロの嵐と思っていたけど、心が壊れかけた主人公のヒーリングと再起のファンタジー物語だった(と思った)
覚悟を決め陽が降り注ぐ明るい日中に鑑賞した
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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眩しくダサい。

その不良非行に惹きつけられる感覚、分からなくはないけど年齢的に夢中で観られると言う事はなくて、ハラハラしっぱなし。
彼らのCOOLて何でダサいんだ。
それでも、“仲間がいる”眩しさと
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

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ただただ心地よい。
優しくて若さ故の痛々しさも微笑ましい。
自分勝手で嫌な人もいるのに、最後はみんなが好きになれる。
群像劇過ぎて散漫かなーと思っていたけれど
どれも素敵なエピソードで温かいエンディン
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

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苦くて食感が悪くてずっと噛み続けている食べ物みたいな後味と思っていた。
視点が変われば邪悪な子供と描かれそうだけど、
あみ子の背中を追う事で、無邪気な嫌悪感を一手に引き受けてくれる悪者がいなくて苦しか
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天地明察(2012年製作の映画)

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なんとなく映画を流そうと思ってつけてたテレビだったけど、想定外に観ちゃった。
滑稽と真面目の境目が若干むず痒くて、どっちなのか悩ましかったけど、終盤からは命懸けで、こんな事に命をかけないでくれ…と違う
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マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと(2008年製作の映画)

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なんとなくテレビを点けていて…おバカコメディだと思っていたから、最初の方でホロリとしてしまった。
心配なくらいおバカな…躾が行き届いていなくて飼い主として…という正論は映画なので別として、大変なワンち
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

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半ばまで怖すぎてホラーかと思ったけど、自由と自分自身を得る物語で幸せな終わり方ではないけれどホッと終えられて安心した。
正直、こんなに掘り下げてハッキリと彼女の過去まで知られると思っていなかった。
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

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本当の事って分からないし、事実や出来事も得る人で印象が変わるからこの作品が正しいという事も無いけど、
とても複雑な気持ちになる。
総統と秘書の最初の面接のシーンで「あぁこの人も人間なんだ」と思ってしま
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

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アメリカの娯楽映画の結晶!

家族が「面白いらしいから行ってみよう」とご馳走してくれたのでノコノコ着いて行って鑑賞。
確かにここでのスコアも高くてどんな作品か気になっていた。
前作は知らないけど楽しめ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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良い映画。

物語の展開だけみるとみんな納得な賞レース展開で、幕が降りる頃には涙も引っ込んでいく。
ヤングケアラーとなってしまう女の子の事を考えると胸がギュッと締め付けられるし、彼女や家族の選択と甘え
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アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)

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色合いが素敵、煤で肺が黒くなりそうな世界
2D風味でベタ塗りの絵も大好き。
画面に集中する訳にいかない為片手間でフランス語が聞けたらいいなーと思い終了間近のプレイリストから選択したけど
導入からそそら
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

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恋に恋しちゃってる女の子で心配しちゃった。
けれども終わってみたら彼女たちの成長なのかもしれない
全く振り回されてないし乱されてもいない、
自立心というか芯の太さなのか、天晴れ。
フランス映画では特に
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みかんの丘(2013年製作の映画)

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同じ屋根の下3つの民族が共通の言語で罵り合い、共存している。
家の中では敵同士が同じテーブルに顔を合わせてヒヤヒヤするけれど、“約束通り”お茶を淹れてパンを食べる姿が理想郷で希望に満ちていた。
劇を観
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

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ヒヤヒヤヒリヒリする事が多い監督だけど、円熟感まったり穏やかに鑑賞出来る。
とにかく語られる言葉がとても好きだ。
スペインという国なのか、アルモドバル監督の意識なのか、アートが本当に身近でどの瞬間を観
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灼熱/灼熱の太陽(2015年製作の映画)

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とても好きだ。

”下の村“との争いが、二人の男女だけの目線で描かれるけれども、歴史的な説明がない分直接琴線に触れてくる。
登場人物を感覚で観たくて歴史的な事の勉強もあらすじも確認しないまま観たけれど
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

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お友達の集まりの疎外感がすごい、自分が送ったことのない人生があって物語に入る隙を与えて貰えない感じ。
でも、いつだって映画は傍観しか出来ないし鑑賞者の視線は鳥の視点だから作品鑑賞の上でやっといい距離感
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