Rさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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台北に舞う雪(2009年製作の映画)

3.5

台湾の空気を感じる。

湿度が高くゆらりとした空気感と展開は
スローだけど飽きなかった。
あまり好みじゃ無かったモウとメイで始めは苦戦したけど、丁寧に描かれた2人の時間の影響かな、最後は2人とも好きだ
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.5

ずっと観たかった一本だった

でもギリアム監督とは知らなかった…。
前半の気性の荒く気の違えた感じの雰囲気が、
王道なギリアム節で離脱しようかと思えてしまった。
96年にトラベル後はどうなるのか一生懸
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次の朝は他人(2011年製作の映画)

3.5

まったり

韓国映画は凄まじい力で、
覚悟しないと精神持っていかれてしまう映画が多い中、
ホン・サンス監督のほっこり、まったり酒浸りのクウネルヤルの三拍子が心地よい。
とてもドキッとする言葉があるのに
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Love Letter(1995年製作の映画)

4.5

とっ散らかった。

まず、服装も映像も音楽も古臭くなくて驚いた。
岩井俊二監督作品に恵まれず
やっと辿り着いた一本はエモーショナルで動揺した。
2人の藤井樹の展開が可愛らしくて、
演じた酒井美紀の一点
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私はゴースト(2012年製作の映画)

3.0

怖かった…。

室内が可愛かった。
幽霊が成仏するまでのドラマだと思っていたから終盤怖くてビックリした。
「呪怨」めいて涙出そうだったけど、
でも、ちょっとアメリカンな動きで大丈夫だった。
何度も繰り
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ロンドン・フィールズ(2018年製作の映画)

1.5

なんで観たんだろう…

キャストを見直して、そうだったリリー・コールって他にも映画出てるのかな?と探して配信されてたから観たんだった。
クレジットにも載ってたけど、どこだったかな。
ミュージックビデオ
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Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

-

ギリアム監督得意じゃないけど、
この作品はやはり別格で、物語も好きだ。
今回はパルナサス博士と悪魔の奇妙な友情にも微笑ましく感じてしまった。
鏡の中の世界がヒースの代役になる事で、一緒に鏡の世界に入っ
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狗神(2001年製作の映画)

2.0

なんで観たのかな…。

立派でなかなか上品な出来だなと感じたのはチープなJホラーを想像してたから。
原作があるようで、物語に一本安定感抜群の芯が通っているし、不気味な風のような音とか
ゾワっと怖いシー
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カリスマ(1999年製作の映画)

3.0

テーマがいい

シリアスなのに軽妙な音楽だったり
演出も興味深いし、人間模様も面白い。
しかし、入り込むのが難しかった。
棒読み風のセリフ回しは時々あるけれど、
役所広司の存在感が大きく
この演技だけ
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ふたりの人魚(2000年製作の映画)

4.0

ロマンチック

まどろみのような色調と手持ちカメラの揺らぐ画面、心地良い音階の上海語(?)
音楽も素晴らしかった。
汚い街、巡り合う男女が実にロマンチックで
語り過ぎない短めな尺が一層夢の世界の様だっ
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舟を編む(2013年製作の映画)

4.5

至極の時間

漂う美しい言葉たち。
先生の優しく穏やかな言葉と話し方にうっとりと魅入ってしまった。
前半の馬締さんが、恋も仕事も邁進する様子は楽しくて仕方なかった。

ただ、後半は仕事ばかりになってし
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死びとの恋わずらい(2000年製作の映画)

4.0

恋愛成就

公開された頃は中学生だっただろうか。
御法度から観てみたかった松田龍平の演技、
若くて涼しげな目元は、笑顔が愛くるしかった。
後藤理沙の甘く可愛らしい声、
一貫して若干棒読み風のセリフ回し
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.0

「茶筅は、先が折れてお客さんのお口に入るといけないから、よく確認してね」
なんて小柄でシャンとしたお着物を粋に着こなすお茶のおばあちゃん先生が教えてくれた。
面倒臭い作法にも、実は無駄がなく相手への思
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カオス(2000年製作の映画)

4.0

動画配信に感謝

本当に、これに1800円今払えるかといえば払えないから、動画配信の有り難みを痛感。
色々な中谷美紀と青臭い萩原聖人が眼福。
ストーリーは、作品紹介を見てたけど、
先読みや推測しないで
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.0

水と油で出来ている

宇宙人と地球人も分かり合えず侵略するんだろうけど、作品も水と油。
ロマンスとアクションに別れてて、あえてなんだろうけど、どっちか要らないかな。
同じタイトルの別々の作品として撮っ
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オカンの嫁入り(2010年製作の映画)

3.5

もったいない

ただのコメディかと思えば真面目な物語で
月ちゃん(いい名前!)が電車に乗れなくなった時は悔しくて涙が出そうだった。
一気に物語に吸い込まれたきっかけだったけど、終盤正直気持ちが萎んでし
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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

2.0

日本映画欲

鈴木清順か寺山修司みたいな、
80年代前後くらいで、お着物でおどろおどろしい物見たさで…。
想像した泥沼物語の展開とは違うけど、テンポが良いため早送りもスキップする事もなく終盤。
驚きの
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毛皮のヴィーナス(2013年製作の映画)

3.5

上等なものを観た

台詞と会話の境界線がなくなり、
終盤は支配権が変わり、支配者の見極めが出来なくなってきて
必死に支配者を見極めようとする時点で自分が手中に収められていたと思った。
服従や支配って本
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ブリザード 凍える秘密(2014年製作の映画)

3.5

グレッグアラキを観た!

ジャンルもストーリーも知らずにグレッグアラキの作品が観れるのかと思って驚き勇んで観た。
そもそも奇抜な映画と思っていたから、
非常にあっさり観られた。
セラピーで失ったこと、
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空気人形(2009年製作の映画)

2.5

求めるとは

私はオダギリジョーが出てくるまでは、苦行のような気持ちでキモチ悪くて辛かった。
随分それとは違うけど、車酔いみたい。
一度気持ち悪くなると簡単に回復できない。
他の人の儚げな日常で
グイ
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.5

新感覚なハートウォーミング。

まどろっこしくて、残り30分まで長かった。
流れるストーリーをそのまま観ていたから、ストーリーの先読みもしないし考えなくて一層まどろっこしいなぁと。
そんなテンポでも、
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.0

不思議な感じ。

誰かを助けたいという
いい意味でよくあるタイムループかと思えば、ずいぶん保身的な…。
でも、自分以外の視線になれたときに、
本当に妻を想った行動ができたのかなって感動的な様な、最後の
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.5

監督は優しくて誠実なひとだと思う。

ミルズ節というか、一貫したものがあって
うまくいくこと、いかないこと。
生きていること、いずれは死ぬこと。
心は元気な時もあり、風邪をひく時もあることも
そのまま
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

2.5

アクが強い。

無機質で衛生的な家の中、色素の薄い子供達。
ずっと鑑賞楽しみにしてたけど、試されているみたいだった。
冒頭の、どっっっかーんとボカシが入るのが映画から剥離される感覚になる。
悪趣味感満
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.5

非の打ち所のない完璧で完全な不快感。

不安なシーンは微かにブレていて更に不安をあおり、カメラの位置が少し引いていて高めで、広い視野で登場人物を観られるので、とても客観的に鑑賞できる。
それなのに異常
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あるメイドの密かな欲望(2015年製作の映画)

3.0

身分とお金が全てで男尊女卑。

女性の搾取が哀しく厭な気持ちになるのに
この小間使いはどんな選択をするのか、
サスペンスタッチなハラハラした展開で結果満足だった。
何でも「パリは」とパリの所為にしてそ
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ザ・ダンサー(2016年製作の映画)

4.5

光を透す舞う布だけで感激。

ながら観の予定がダンスが美しいのと、フランス語で魅入ってしまった。
それだけで素晴らしくって感激してしまった。
お城でダンサーの女の子たちと練習するシーンもうっとり。
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さざなみ(2015年製作の映画)

3.5

女性の目線、男性の目線のリアルさ。

勝手にオゾン作品と思ってた…。

ウジウジする夫に対するフラットながらも内から湧き出る激しい感情が演技で伝わってしまう。
45年という歳月を添い続けた揺らぎないも
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さよなら、ぼくのモンスター(2015年製作の映画)

2.5

チカチカとした。

お父さん、事件があったから息子を守るためにもフォビックな言動をしたのかな。
それが次第に素になって抑圧的な態度が男らしさになってしまったのだろうか…。
トラウマの克服、自分を受け入
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.0

目が離せない。

堕ちていく美しい少年。
ティモシーの作品に恵まれなかったので待望の拝見。
彼もだけど他にも絵面がよい、美しい父親のお家、幼い弟妹たちの無邪気さと触れ合い。
サーフィン、サイクリング…
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ぼくを探しに(2013年製作の映画)

3.5

音楽も楽しい。

優しい映画で、最後は笑顔になれた。
音楽は記憶とつながっていて、
魚のように奥深く隠れているって素敵だった。
ながら観だったから、またいつか集中して観たいな。

グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.5

老婆心観賞というのかな。

2人が可愛らしく、青春って良いなーと老婆心とまではいかないけど見守り観賞。
ダニエルはキュートで新しい髪型もキュート。
テオの早熟な成長は、ダニエルの幼さで本心を聞くことは
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.0

美しい悪夢。

ジャンルを知らずに観たけどホラーだった、怖かった。
エコールの様な世界観を期待したら…大間違い。
描きたい事を深読みしたら、さらに不気味。
私には妊娠も出産もグロテスクな事だと感じるか
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.5

ブッ飛び映画

ずっと楽しみにしてたけど、随分間が空いて観賞。
奇妙さや違和感、初めてのワクワク感とか色々詰め込まれてて目に楽しい。
思春期の他人への興味とか表現してる事は分かりやすいけど、物語に気持
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

2.5

物足りなかった

十分セットや衣装や演出演技色々こだわっているだろうけど、
展開や物語がお上品故か物足りない。
エロもグロも要らないけど、心情にもっとフォーカスして欲しいかな。
登場人物も、もっと魅力
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南へ行けば(2009年製作の映画)

3.0

バカンスの終わり

波に飛び込んで、触れ合って仲違いして、
いま瞬間を楽しいでいる。
始め退屈だったけど、サムの深い孤独感に触れてからは映画を楽しめた。
観賞後の淋しい余韻は
長期休暇が終わる前日の淋
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