Rさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ブリーダー(1999年製作の映画)

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目の前に横たわる悲劇とオタクの雪解けの対比に動揺する。

もう嫌になるほど目に見えて露骨に暴力と悲劇が目前にあるのに、ほっこりと映画オタクの雪解けが進むから温かい目線でも観れてしまってマックグリドルに
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

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匂い立つ清順美学

1度目は映画館で観たから満足度が高かった、2度目の鑑賞は理解しようと前のめり過ぎてサッパリ理解できなかった。
難解というよりも、”狐につままれた“という感覚。
解説を見てこの作品の
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葡萄畑に帰ろう(2017年製作の映画)

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イス映画!

この見た目とタイトルでヒューマンドラマ的なものかと思って流したらイス映画!
イス映画なんて初めて観たからもうびっくりしちゃった。
笑ったらいいと思うけど、イス映画としか思えなくて、笑いの
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本当の目的(2015年製作の映画)

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片手間予定が見入ってしまった。

北欧だったら美しい森林と湖畔も、マケドニア(この作品)だとどこか閉鎖的で息苦しくて不穏に見えるのが不思議。
少ない登場人物と会話の中で物語がハラリと綻び見えてくるのが
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鉄道運転士の花束(2016年製作の映画)

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笑っていいのかな。

えぇぇぇ!と海老反りで驚愕しつつも、お隣さんと仲良くしている主人公と、愛されている自殺志願の元孤児の青年(たった10歳で…と哀しいシーンだった)との関係性だったり、人々との交流の
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ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語(2018年製作の映画)

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笑っていいのかな。

言葉が無いのになんとなく分かるのも興味深い、監督の手腕っぽくて他の作品も気になる。
アゼルバイジャンを参考にしたというキュートな町とダイナミックな自然、線路上まで暮らしの営みが延
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独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)

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負の連鎖を止める
とても印象深くそれ以上の事はないと思った。

ある場所ではコメディーともカテゴライズされている本作だから、ちょっと可笑しかったり滑稽だったりして風刺が上手く化けの皮を被っていると脱帽
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桜桃の味(1997年製作の映画)

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凄いなぁとしんみりしてしまった。

キアロスタミ監督が好きという色眼鏡で観ているからからか一層優しさがしみる。
イランには近隣からの人々の暮らしがある事を知った。
クルドやアフガニスタンから来たの青年
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永い言い訳(2016年製作の映画)

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監督・俳優陣・テーマでいかに期待していたか思い知った、いい雰囲気だけどもっとかき乱される感情になると思っていた、いい映画、でも期待を満足では回収しきれなかった。
自然な演技も、
残された夫同士の対比が
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ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ(2009年製作の映画)

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文芸作品の醍醐味である日本語の聞き取りが心地よくてそれだけで満足してしまった。
作品は読んだけれどすっかり穴ぼこの記憶になってしまっていたから、新鮮に楽しんだ。
妻としての強さはどこから湧き上がるのだ
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小さいおうち(2013年製作の映画)

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冒頭の現代パートにざらっとしたと思えば山田洋次監督!納得。
小さいお家の、暮らしや出入りする人々が覗き見できるなんて…ドキドキして、ヒヤヒヤして楽しくて仕方がなかった。
愛おしい存在になった赤い屋根の
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ペコロスの母に会いに行く(2013年製作の映画)

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認知症を時にユーモアで描き、根底には哀しく記憶がすり抜けていく母の姿がある訳だけれども…記憶がすり抜け濾されたからこそ思い出せた事やあの時の自分が癒されたのかしらと思った。
認知症のせき止められない哀
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

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良い空気だけでは生きていけない

瓦礫みたいな、人が暮らしていた跡地を見ながらのその説得力、どこの国もそうだ…。
このシーンからはゾワッと吸い込まれた。
正直、青年の恋に気を取られてしまったのと、前作
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

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震災と復興と映画の裏側という一石三鳥の作品、というと軽々しいけど、とてもカラッとほっこり気持ちのいい作品。
イランは地形的に地震が多い国だそう。
震災の悲壮感もあるけれど、哀しみだけでは無いたくましさ
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

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純粋無垢で友達思いの潤んだ瞳、まつ毛の影がスッと伸びて美しいこと。

子供の言葉に耳も貸さず大人のタイミングで子供を翻弄させて…あぁ、理不尽であり得ないと思いながらも同時に自分だなと思った。
大人って
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ユメ十夜(2007年製作の映画)

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BGMというか、雑音がほしくて邦画で…懐かしさも相まって流してみたという具合。
公開当時は夢十夜を読んだ身分だったので、楽しみにしながら劇場に行って、寒々しくなって帰って来たな…と思い出した。
“監督
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陽炎座(1981年製作の映画)

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ほぅ、幻の女か、心中したまえ

ややこしい展開に
色々とんでも科白が飛んでくるのだけど、
世界観に心酔してしまって酔いどれ夢心地で観ていられる。
ところで松田優作はアクション俳優だったとは知らなくて、
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三人の夫(2018年製作の映画)

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気持ち悪くて18分で離脱

監督の名前で見始めたけど、試聴を断念したと書こうと思ってた。
しかしレビュー数もスコアもいい方だと思って最後まで見る事に。
でも、終盤の方、恐らく大事な言葉がどんどん溢れ出
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好きだ、(2005年製作の映画)

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悪くないけど、時が経つとどんどん記憶から消えてしまう。
物語だけでなく、その時感じた感情も。
水の音、砂利を踏む音、風の音…映画では聞かない音が入っているのと、菅野よう子さんの音楽と曇り空がいい雰囲気
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特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

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お、ニコライぽいじゃん!と手が留まった本作。
ノワール好きじゃないからなぁと思いながらもボー監督という事で観たけれど辛い、辛い。
しっかり重厚で60年代と現代が交差しながら流れる様に進む物語。
ややこ
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くれなずめ(2021年製作の映画)

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得体の知れない眩しさ

男子のおバカを延々と見せられるのか…と思いながらも、“あの頃”のメンバーが揃うと瞬時にあの頃に戻れる男子特有の感性が眩しくて終始おバカでもいいなーとぼんやり鑑賞。
ふと思い出を
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his(2020年製作の映画)

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自分が優しくなれば、
世界も優しくなるかもしれない。

冒頭のメ〜テレシネマ!驚いてどういった事かと
再生止めて真っ先に概要を確認してしまった。
もともとテレビドラマで、放送された物語のその先の2人を
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パリの恋人たち(2018年製作の映画)

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遠回りした様にもみえたけど、案外最短の近道で誠に忠実だったのかも。
心の内をナレーションで語るわけだけど、語感も声も心地よいのよ、とても。
リリー・ローズのフランス語を聞くのは初めてで思いの外甘ったれ
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スパイの妻(2020年製作の映画)

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黒沢清監督作品特有の気持ち悪さやゾッとする感じ、妻の信念がホラーだった。
古典舞台かなと思うほどの硬い台詞回しが浮世離れした夫婦の輪郭を浮かび上がらせる様で分かりやすく、クセになってじっくり観ていられ
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美しい星(2017年製作の映画)

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なかなか読み進まない本作。
ビジュアルでイメージが固まって輪郭が捉えられたら進めるかもしれないと、映画自体には後ろ向きな気持ちながらも
小説を読み終えたい一心で鑑賞。

昭和の表現が楽しみだったけれど
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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155分って短い。

飽きることなく突き放される事なく進むポールの物語。
私のように予備知識のない原作未読者でも
ポールを描くからこそ気持ちが散漫にならず集中してみられただろうし、それに応えられるティ
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十年(2015年製作の映画)

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「ドラえもんを禁止するなんてバカだ」

5話目の少年の科白。
禁止ばかりが増えていく地元の中で、秘密の花園の禁書に囲まれた少年の純粋さは作品の中で救いだった。
5話のオムニバスで描かれる2025年の香
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ノイズ(1999年製作の映画)

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サスペンスタッチな“コンタクト”みたいな作品かなーと思い鑑賞。
宇宙ミステリーやサスペンスは好きだ。
でも、宇宙物サスペンスというより、侵略ホラーものだった。
古臭く感じなくてサスペンスタッチな運びは
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キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

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昔封切りされた頃スターキャット系の映画館で観て晴々とした内容で好きだった気がすると思い久しぶりに観直す事に。
スカッとして気持ちの良いシーンも沢山。
特に男性のポルノ観てる理由を曖昧にしないでハッキリ
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アウェイク(2007年製作の映画)

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ジャケットからして2000年代が香る。
テンポよくサクッと観られるティーンのデートムービーみたいなハラハラもの、
昔あった気がするなぁとノスタルジックに浸ってしまった。
今の時代の描き方と切り口が違う
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

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アミューズメントの一つとして「物を壊してストレス発散」的なのを観るだけで悲しい気持ちになってしまうから、破壊の多さに辛さが湧いた。
何ヶ月かかって鑑賞しただろうか…。
けれど破壊というか、解体する事で
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

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最後ニヤリというかにっこりしちゃうよね全部吹っ飛んじゃってズルい!
でも、そういう事なのかも。
過去の辛さや失望や孤独も、最後のシーンみたいに大切な存在がこんな風に連れ去ってしまう。
ジョンという人は
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

4.5

女の子の死をめぐる犯人探しの物語かと思って公開当時は観賞リストにも挙げず観なかったけれど、
実際に観てみると、名も無き女性の名前を探す物語で、さらには思い浮かぶ社会の問題やモヤモヤが描かれていた。
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わがままなヴァカンス(2019年製作の映画)

3.0

監督の名前で観てしまったけど、少し前の時代にありそうなエロティック三文芝居物みたいなタイトル。

そんな先入観で観たか、
思ったより少女の一夏の物語だし、
思ったより“映画を観た感激”は無かったな。
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英雄は死なない(2019年製作の映画)

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輪廻転生の物語。

なのかな、結局分からないまま終わってしまった。
内容としては、アリスという女性が人間味たっぷりで面白味があるし、目に入る景色も良いけれど…うーん。
観客がポールという撮影クルー目線
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

4.0

いきなりの出血には動揺したけれど(うっかり食事中)導入からそそられる。
小説が原作だからか、ナレーションが心地よく美しい。

胸が苦しくて辛いシーンもありながら
すごく切なくて温かい終わり方。
色々な
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