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みかんの丘のRのレビュー・感想・評価

みかんの丘(2013年製作の映画)
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同じ屋根の下3つの民族が共通の言語で罵り合い、共存している。
家の中では敵同士が同じテーブルに顔を合わせてヒヤヒヤするけれど、“約束通り”お茶を淹れてパンを食べる姿が理想郷で希望に満ちていた。
劇を観に行くという約束のシーンが多幸感があってこうして人は乗り越えていくのかと思ったのに…哀しくて力強いエンディングだった。
主人公のイヴォという男性の正義感や生死感が気高く力強くて、人としてそうありたいと眩しく考えさせられるし、
同じくらい“仕事”として家族のため仲間のためと戦地に向かう若者を思い揺さぶられた作品。
自由と平和を勝ち取った後の平穏な物語と思い込んでいたから冒頭から悲しくて恐ろしかったし、M-65のジャケットにボーダーという好物ファッションに顔をしかめる様になってしまった。
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