アメリカ思想の源流には、ベンジャミン・フランクリンとジョナサン・エドワーズの二人がいると、大昔に受けた語学の授業でエラい先生がいってたのをふと思い出す。先生いわく、前者は避雷針の発明につながる凧揚実験>>続きを読む
久々に史劇大作を鑑賞。デビッド・リーンの『アラビアのロレンス』やフランシス・コッポラの『地獄の黙示録』、そしてマイケル・チミノの『天国の門』などを私なんかは想起します。作家性というか目の付け所はチミノ>>続きを読む
反復と差異ってのを徹底しています。
相変わらず主人公はいわゆるゲス野郎です。非エンタメ系映画監督で齢四十前後、長らく映画は撮れないでいて今は地方の大学で教鞭を取るという体たらく。食っていかなきゃなり>>続きを読む
脚本のクレジットにヨルゴス・ランティモスの名がありましたね。うん、これぞヨルゴスという感じ。この路線のままだったら確実にカルトに留まっていた。この人、職業監督の才ありと見た。脚本は書かないほうがいいか>>続きを読む
これ、ブラム・ストーカーの原作の初の映画化なんですね。許可なく映画化したため、故人となった作家の夫人に訴えられた。人物名とか地名とかを変え、これは似て非なるものだと主張したけれども敢えなく敗訴、原フィ>>続きを読む
ちょっとこういう抽象的なタイトルに弱い。
冒頭から、嫌な予感がする。
叙述の問題。妻の視点。子どもの視点。来客の視点。そして事件が起きたとき、当事者たちの視点が故意に奪われる。だから観客にとって謎は>>続きを読む
とにかく長いよ。。
中身は、よくある恋愛映画の域を出ません。外見はどうでも、オツムがかたや偏差値50前後、かたや偏差値70前後の恋愛では早晩ああなりますでしょうよ。
かろうじて退屈せずに終いまで見>>続きを読む
映画におけるレズビアンとは、ヘテロの私からすると、男性性へのアンチテーゼとでもいいましょうか、どうしても政治的な意図が感じられてしまうのですね。それはそれで良し悪しの問題ではありませんが、女性監督の撮>>続きを読む
当然スティーブンソンの『宝島』を想起するしエピグラフもスティーブンソン。
これはドキュメンタリーなのか? と誰もがなるのではないか。セルジー・ポントワーズのîle de loisirs(レジャー島)>>続きを読む
死後の運命まで内申主義とはたまらなく息苦しいし天使には文句の一つも言ってやりたいなぁ。
山田太一の訃報に接したとき、『ふぞろいの林檎たち』を推す派と、『異人たちとの夏』を推す派に分かれたのを思い出し、そういえば後者は読んでもいないし見てもいないなと。
アマプラで突然レコメンドきて、しか>>続きを読む
結局日本人はこういう話に弱いのだな、と。かくいう私も弱い、かな。ただお話にばかりに注目してもいけません。センス、ですね。音楽の使い方もいい。
冒頭、この小劇団チックなノリに辟易するも、なんとか乗り越>>続きを読む
今度は(も)映画監督が主人公。これがさる地方の映画祭の審査員として招かれる。映画祭ではその他の審査員らからおべんちゃら言われて気をよくするものの、夜のレセプションでは自分より売れてる作家がチヤホヤされ>>続きを読む
ホン・サンスの長編デビュー作。
タイトルはことわざかなにかかしら。
若かりし頃のソン・ガンホがちょい役で出てきます。
かなりセンセーショナルな作品。
あからさまな性表現については、生理的嫌悪を催す>>続きを読む
思っていたのと違いました。
その相貌に似ず、露悪エンタメです。
勢い、ネタバレにならざるを得ません。
君はそれでもサイコパスを愛せるか?……って話です。救いようがないんじゃないかという見方だ>>続きを読む
『Prrfect days』を見るつもりが間違えたかもしれません。
主演は『パラサイト』のあのお嬢さんです。緑の髪がよく似合う。
『タクシー』とか『ベイビードライバー』とか『トランスポーター』とか>>続きを読む
脚本・監督押井守。氏の原点にして出世作とよく語られる作品です。原作者との確執を生んだとか生まないとか。
なんか、エヴァンゲリオンを思い出しました。なんでだろう。エヴァだけじゃないね、ドラゴンボールと>>続きを読む
マーベルとDCって、もはやコカコーラとペプシコーラくらいの違いなのかなと。既視感が半端ないです。
原作はアラスター・グレイの同名小説。図書館で借りようとしたら、予約順位14番でした。
以下、ネタバレかもしれません。
こういう映画作家は、原作との比較においてこそ、作家性が炙り出されると私なん>>続きを読む
やはり『イディオッツ』なんかを撮っていた頃のラースを想起せずにはいられません。
なにが映画で起こってるのか、中盤まで見ないとわからないところまで。で、わかったら、ああ、なるほどね、と得心がいくところ>>続きを読む
清水崇とはどういうクリエイターなのか。
ハリウッド版『呪怨』の凱旋インタビューだったと思いますが、それを見たとき、拍子抜けしたのを覚えております。才気走ったオーラを期待していたのですが、いたってフツ>>続きを読む
邦題、センスなさ過ぎ。
もはや罪深いよ。
初期のラースかハネケか……ってな感じで冒頭からカルト感がすごいんです。ところが徐々にわかってくる。見えてくるんですよ。そこがいいの。なのに、この邦題……。>>続きを読む
サム・ライミのほうは、これぞスプラッター映画の最高峰ってな触れ込みがあって、長らく敬遠していたのを、あるとき意を決して見てみて、おや? コメディ? と拍子抜けしたのを思い出します。ん? 2とごっちゃに>>続きを読む
ギャップ萌えってやつですね。
ストーリーもお約束通り。
きらいじゃありません。
問題は、後半戦ですよね。
もっと過剰に(倒錯的に)やってもらいたいところです。時速80キロでなりふりかまわず走るミーガ>>続きを読む
韓国映画の大半が役者の演技で持っている、ということをなかば確信させられるような作品でした。
直線的に語られる物語は、おしなべて随所随所で選択肢A、B、C……を迫られる場面が配置され、主人公がたとえば>>続きを読む
アニエス・ヴァルダを見るのは初めて。もっと早くに見ておくんだったと率直に思います。いかにもヌーヴェル・ヴァーグではあるけれど、斬新さよりはきめ細やかさ、知性よりは感性にウエイトがあって、私の好み。端的>>続きを読む
皆様がおっしゃる通り、前作が傑作だっただけに、本作はちょっと残念な仕上がりでございました。話の筋もムリクリですが、やはり子どもとスーパーパワーを持った大人とのギャップの演出がほとんど無効化してしまった>>続きを読む
今見ると、中田秀夫の「見せ方」に対する真摯な取り組みがよくわかります。音の使い方も然り。感動的ですらあります。松嶋菜々子のホラー顔もさることながら、男ながら見ていて惚れ惚れする真田広之の美しさでござい>>続きを読む
しかしなんでまた黒人一家の設定なんだろう……。
それは、だって、ねえ……
『ゆれる』の監督さんだったか……。
役所広司がヤクザを演じるってだけで、この映画の限界はとうに見えてるわけです。それを良くも悪くも裏切らない。
平山秀幸監督の『愛を乞う人』を思い出しました。テイス>>続きを読む
バロック末期といえばよろしいんでしょうか。バロックとは、歪な真珠=バロッコでございます。本作も歪です。歪んでおります。そして監督の感性があまりにも描かれる時代、およびテーマ?にマッチングしていると感じ>>続きを読む
時々見たくなるジェイソン・ステイサム。しかし本作はまず彼が小男に見える(じっさい大柄ではない)演出が良くないですねぇ。冒頭で女のために人肌脱ぐからでしょうか。
ブラック・ジャックのシーンも、ちょっと>>続きを読む
中田秀夫監督は脚本をまったく書かないんですね。
今の今まで気がつきませんでした。
なんでだろう……。
ホラーの真髄は演出(撮り方)にあり、ということなんでしょうか。
それにしても、なんでしょうか、>>続きを読む
まさかのプロット。
冒頭からのシリアスな展開とはちょっとそぐわないプロットで、マジかよと萎えかかりましたが、なんだかんだで最後まで見通してしまいました。
美男美女を配する映画もいいですが、やはり美>>続きを読む
『七人の侍』ならぬ『一人の侍』という感じでした。あんな白人だらけの村を終の住処にしようという気がちょっと知れないけど、まぁ、そこは好き好きですね。
老いた俳優が動けないのを、脚本がどうカバーリングす>>続きを読む
京都で殺し屋稼業というのがまずセンス高し。もちっと真面目にやれよ…と思って見ていたら、結局ハマりましたね。ホワイトベアー、サイコーです。
深夜のアーケード商店街で酔っ払って自転車から転ぶシーンとか、>>続きを読む