Foufou

女王陛下のお気に入りのFoufouのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
-
バロック末期といえばよろしいんでしょうか。バロックとは、歪な真珠=バロッコでございます。本作も歪です。歪んでおります。そして監督の感性があまりにも描かれる時代、およびテーマ?にマッチングしていると感じられてしまうのです。これ、オスカーじゃないでしょうよ。

例えて言うなら、『少年』とか『幇間』とか書いてた谷崎潤一郎が『細雪』を書いてしまうような(違うかな)。ロケーションよし、室内装飾よし、衣装よし、芝居よし。堂々たるものです。

鳩撃ちのシーンなんかもう圧巻。『ディアハンター』でクリストファー・ウォーケンがワイン溢すの思い出しましたわ。気合の入った文芸作品、とひとまずはいえるんだけど、いや、違う、文芸作品とかじゃない、これ、ほんま、すごい。

最近映画はなに見てもつまらないなぁと思っていた矢先に、コレでした。すごいわ。レイチェル・ワイズ、すごいわ。エマ・ストーン、すごいわ。でもオリヴィア・コールマン、一番すごい。

胸掻きむしられる。

震えましたわ。。。
Foufou

Foufou