EnzoUkai

パラレル・マザーズのEnzoUkaiのレビュー・感想・評価

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)
3.7
いつ見ても眼福映画、アドモドバル作品。
コンスタンスに作品を世に送り出すアドモドバル、今回はこう来たのか?って新鮮な驚きを覚える。巨匠の巨匠たる所以。こうして常に様々な趣向を凝らして観客を喜ばせることができるところが凄いと思う。

もうアドモドバルを数本見たら、間違いなく話そっちのけで画面の隅っこまで見ていたいって気持ちになってしまうだろう。
部屋に何が置いてあるかから始まり、もちろん何を着てるのかもあるし何を食べて飲んでるかもある。アドモドバルの映画ってそうした人々の暮らしぶりを描くことで8割終わってるような気もする。これまたオシャレ。スズキのジムニーですらアーティステックなアイテムに見える。

今作、テーマは男女の愛であり家族の愛でもある。ここは一貫してる。
(あー、男女は語弊があるかも。パートナーへの愛情かな)
そこに今作は史実に対するエクスキューズが入ってくる。
そして、今回の力点が恐らくそこにありそうなんだけど、あまりそういうのを意識せずに見てもらった方が良いかも。
やはり、ペネロペが主役なんだもの、一筋縄でいかない女の生き様が描かれております。
まぁペネロペのすっぴん姿見られるだけでもお勧めかな。

勧めておきながらこういうのもなんですが、話しを追わなくても満足できる一品。眼福眼福となるので!
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