Miller

Mr.ノーバディのMillerのレビュー・感想・評価

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)
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主人公ハッチは妻と子供と平穏な毎日を送る、ごく普通の中年男。
繰り返される日常の中、自宅に強盗が押し入るも撃退することなく、息子や同僚などに情けないと言われるハッチ。
怒りが徐々に蓄積されていく中、ハッチが隠していた自らの力の封印を解き、悪党どもを血祭りにあげていく。
有名な「ナメてた相手が実は殺人マシンでした。映画」系統の一作。



ハッチは慣れない強盗犯の出来の悪さに哀れみ、強盗犯から娘の大切なブレスレットを取り戻すために強盗犯の家を訪れた際も、強盗犯の境遇に同情してしまう。
ハッチの気持ちは中々晴れないが、バスに乗り込んできた清々しい程の悪党に遭遇し、ハッチは溜め込んでいた怒りを爆発させる。
その悪党の家族にマフィアのボスがいて・・・
そこからは家族のいる家を襲撃してきた悪党達に対して、ハッチが烈火のごとく怒り、更に大暴れし最高の展開に。


シェイカーを振りながら拳銃を渡してくる義弟、強盗に入られた翌朝に車自慢をしてくる隣人等、日常の中でムカついてきた奴らに対してのリベンジも良い感じ。(義弟の伏線の回収もおー!ってなった。)
ハッチが徐々にストレスフリーになり、状況を楽しんでいくのも観ていて痛快。

最後の闘いの場に、頼れる仲間が集まり敵と戦う。定番だけれども、気分は大盛り上がり。
「What A Wonderful World」のレコードが火種になったり、相手を返り討ちにする罠の数々などギミックがとても面白い。
同制作陣の「ジョン・ウィック」が世界観や設定のこだわりが格好良い作品であるのに対し、本作は仕掛けや闘いの細やかさが楽しく、音楽も含め、よりポップな作品だなと感じた。
続編があると良いなー。
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