壊れた家族は、つながれますか?
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家族や血のつながり、何かと関わらなければいけない人々、
でも辛い、信じるのが辛い、でもそれが自分の唯一の関係、
この作品の中に出てくる人たちは、みんなこんなループで悩んでいた
きれいに仲の良い家族っていっぱいいるだろうけど、
困難が何もないわけじゃない家族っていうのも
少なくはないんじゃないだろうか、
ここまで究極ではなくても、家族の関係が少し歪だったり、
だからこその、この映画な気がした、
暴力を振るう父を殺し、母は捕まって、子どもたちは残った
父はいなくなっても、子どもたちに少なからず傷は残った
そうやって生きて戻ってきた母に素直になれず、
喜びと不満の狭間でゆれる、
いちばん憎んでいそうだった次男が、最後
母が窮地に追い込まれていたとき
思わずぶつけた自分の言葉、
どっからやり直したらいいのか教えろよ、、
彼は彼なりに自分の家族と向き合おうとした
書きたくないけれど当事者である今、
記者の仕事をする自分は、書かなくてはならないと思い
母の事件の記事を書いたりして、でもなにも報われない、
母は、何があっても彼らの母だから、
兄弟たちにとって母は、あの事件をとってみたら
だいすきな母だったから、だからあの事件も含めて
自分たちの母だって信じて、ようやく心を許せた
すっごい嫌いな思い出しかない父の墓参りもちゃんとしてね、
きれいな関係じゃなくてもいいの、
元に戻らなくてもいい、自分たちが一番いい距離感で
家族と居られれば、それが正解
ひとよ、一夜、あのふかーい夜を過ごした兄弟、
とくべつ?自分たちにはね、
他の誰かにとってはただの夜でしかないけど
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役者陣最高です、、佐藤健イケメン枠?ってなったけど、
ちゃんと汚く心の底からの憎しみとか
本当に良かったし、松岡茉優ちゃんも鈴木亮平さんも
それに白石監督の映画は何か期待してしまうけれど、
今回もちゃんとそれ以上に応えてくれていた、最高です