2022年の邦画「こちらあみ子」に似ているかもしれない。あみ子を演じた大沢一菜(オオサワ カナ)を見事だったと褒めたが、本作品でベニーを演じたヘレナ・ゼンゲルの演技は、超絶の域に達するほど凄かった…
>>続きを読む簡単には希望を描かない頑固さがいい。
疾走感あふれる劇伴の度々の挿入が効いてる。
ベニーのパニックを表すために映像をごちゃごちゃさせてるのはつまらないが、
だからわりかし商業につくられていて、
で…
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幼少期のトラウマから手の付けられない問題児と化した
ベニーを周りの大人が何とかしようとしてても空回り。
あちこちの施設をたらい回しにする行政のやり方にも疑問。
一つの場所で同世代の子供たちとコミュ…
人よりも(ほんのちょっぴり(?))傷つきやすくて、衝動的で、自由でありたいというだけで、人が構築したシステムにこんなにも乗っかれないものなのだと、ただただ呆然と観ていました。
多様性の尊重は、※ただ…
こういうのって変に希望を持たせるよりも「お母さんはあなたのこと愛してたけど、死んじゃったからもう会えないんやで」とか言って会えないと認識させたほうがいいんじゃないかとか思ってしまう。望み薄いのに一緒…
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なにか結末があるわけではなく、解決もバッドエンドでもなく、拍子抜け…と思った瞬間、あぁこれが今現在進行形で抱えている社会問題なのだなということに気がついた。
出てくるひと誰一人悪くないし、みんな力…
主演の怪演は言わずもがな、脚本、撮影、編集全てにおいて完成度が高く、非常に見応えがあった。観客の期待を裏切りながらどごでも主人公に寄り添って進んでいく終盤の展開は、リアリズムにもエンタメにも形容でき…
>>続きを読む幼少期に受けた父親からの虐待の影響でささいなきっかけでも暴力的な行動を取る九歳の少女で、女手一つで三人を育てる母親はもちろん様々な場所で手に負えずに施設を転々とするベニー。制御不能で「システムクラッ…
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考えれば考えるほど、「システムクラッシャー」というタイトルに皮肉が込められているような気がしている……
大前提、ベニーに対峙する当事者になれば、壮絶な日々が待ち受けているだろうし、正解が見つかる気…
©2019 kineo Filmproduktion Peter Hartwig, Weydemann Bros. GmbH, Oma Inge Film UG (haftungsbeschränkt), ZDF