『落下の解剖学』でパルムドールを受賞したジュスティーヌ・トリエ監督の長編デビュー作。カイエ・デュ・シネマ誌ベストテンで10位に選出され、セザール賞では第一回作品賞にノミネートされた。

これはとてもいい。ジュスティーヌ・トリエの前作『愛欲のセラピー』は正直ダメだったが、これはなかなか。離婚した夫婦の喧嘩を大統領選挙と並行して描いたカオスな一作。

『やさしい人』ヴァンサン・マケーニュと『若い女』レティシア・ドッシュが演じる元夫婦、頼りないベビーシッター、弁護士事務所で働く男が巻き起こす騒動を迫力たっぷりに描写している。

どちらも自分勝手すぎて笑えてくる。並行して進む大統領選挙の市民の盛り上がりようはすごい。そういうところはフランスってすごいなと思う。流石民主制を市民が勝ち取った国だ。

本当にカオス。この一言に尽きる。元夫婦は自分勝手だしベビーシッターは頼りないし、弁護士事務所の男は関係なさすぎる。誰もが自分の都合でしか物事を考えていない。

でもそれが結局人間ってものだしなぁ。考えてみると自分もそう。他人事じゃない。

誰もが自分勝手な理論と行動を繰り返し、この地球は回っている。そんなことを考えるくらい人間の愚かさを露わにした映画だと思う。『落下の解剖学』に対してあまり期待していなかったが、これを観て思い直した。ジュスティーヌ・トリエ、ハマる監督かもしれない。

タイトルバック超オシャレ...😍

フランスの大統領選挙と、離婚した夫婦、現夫婦と夫と妻のプライドを賭けた戦争を描いた作品🇫🇷

フランスの大統領選挙パレードの盛り上がりすごい、ワールドカップで優勝したみたい！
多分今作、実際に選挙のパレードを撮影したんだと思う😱

んで、夫婦間の争いは言うと、娘2人との面会を賭けたバトル！ニュースキャスターの妻と元夫の対決！奥さん子供小さいのに、容赦なくタバコ吸っててつおい。

結婚って大変だね。元夫がグランドセフトオートのトレバーに結構似てて、ちょっと笑った。グランドセフトオート6発売されるみたいだけど、ソフト発売とタイミング合わせてps5買おうかな🤫

今作、フランス映画らしく劇伴が無いので、ちょっと盛り上がりに欠けたかも。
今作夫婦で見ると気まずくなるだろうね！😂

夫婦喧嘩のシーンは鬼気迫るものがあり、フランス人の直情的な性格が分かります。恐らく即興でやったのかな？とにかくすごい迫力の夫婦喧嘩。

夫婦喧嘩は犬も食わないとばかりに、全編痴話喧嘩みたいなノリです😅
人によって合う合わないかなり出そう！
結婚やっぱり怖いよ🥺

昨年『落下の解剖学』でカンヌのパルム・ドールを獲得した監督のデビュー作（もうすぐ公開）。単に大統領選のバトルと元夫婦（元恋人？）のバトルを掛け合わせたかっただけという気もするけど、そこそこ楽しめた。

実際に大統領選が行われた日に、ソルフェリーノ通りでゲリラ撮影したそうです。フランスの若者の熱狂ぶりがすごいっ。あんな人混みで演技するのもすごいっ。子供たちは気の毒。

テレビのレポーターをしているレティシアは選挙戦の取材のため、2人の子供をベビーシッターに預けるのだが、その日、娘の面会日と勘違いした元夫のヴァンサンが家にやってきてしまう。彼は暴力沙汰も起こしているヤツなので、レティシアは自分がいない時に子供たちを彼に会わせたくはないのだった…

通りで若者たちは叫ぶわ、レティシアとヴァンサンは言い合うわ、子供たちは泣き叫ぶわ、とにかく騒々しさ200％！唯一、振り回されて可哀想な老犬だけが大人しくて癒された。

夜が深まるとすべてが沈静化し、最後はゆる〜く静かに終わっていく。

レティシア&ヴァンサンの身なりや身勝手な行動、やることなすこと全てがイライラ。イライラだけで観続けさせるパワーがある作品だった。