メモ魔

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ないのメモ魔のレビュー・感想・評価

3.7
青春豚野郎の総決算。
思い出が失われても、何度でも先輩と初恋をしたい。そんな咲太の決意が見えて良かった。最後のシーンめちゃくちゃに泣いた。

アニメ見終わってなっっっっかなか映画に手が出せず早3年、、、
ついにこの映画を見れたっ‼︎
東山奈央さん演じる古賀ちゃんが可愛すぎてまた一歩なおぼうのファンになってしまった。

まず初っ端、大人翔子さんと桜島先輩の掛け合いが好き笑
[とにかくだめなものはだめです。]
[大丈夫なものは大丈夫です。]
[だめです。]
美女同士のばちばち、、、言葉が謎に丁寧すぎてギャップで笑った笑

それに幼少期翔子ちゃんの感情に合わせて将来スケジュールが書き換えられていく構成も好き。最後のスケジュール書き換えの内容が悲しかったな
[ありがとう。がんばったね。大好き。を大切にして生きていく。
いつか、やさしい人になりたいです。]
生きていく希望を抱きつつ、どこか現実では自分の命を諦めてる感じがして涙が止まらない。

あと感動したシーンは、咲太が過去に戻る決意をしたあと、小学生4年生の翔子ちゃんが将来のスケジュールを最後まで書き切るシーン。この将来スケジュール内容がまた良い、、、
[小学校を卒業、中学校を卒業。高校へ入学したら、やりたいことを見つける、新しいことをはじめる‼︎大学生になったら世界中を見て回る。暑い時は北の方へ行って、寒くなったら南の島へ行って、、、そんな風に私は、人生を謳歌したいと思っています。]
自分の病気故に消極的で将来を描けなかった翔子ちゃんが、未来で咲太や桜島先輩に出会うことでここまで将来を明るく綴れるようになったのがうれしくて仕方ない。
病気自体は治らないのかもしれないけど、咲太との1年間が1人の女の子を[将来が語れるところ]まで勇気づけたってのが良いよな〜。

そしてやっぱりこの映画で1番の山場は最後のシーン。
[あの子、、、]
[知ってる子?]
ここで咲太が翔子さんとの記憶の断片を思い出す
[牧ノ原さん‼︎]
[はい、、!咲太さん、!]
ここで翔子ちゃんの満面の笑み。
この映画、、いやこの青春豚野郎って作品はこの翔子ちゃんの笑顔のために描かれたと言って過言無し。そのくらいにこのシーンはみんなが望んだところだと思う。
女の子の笑顔混じりの涙は、冴カノ英梨々しかりなぜここまで心奪われてしまうのか、、、
私、気になります‼︎
ふざけは置いといてこの翔子ちゃんの笑顔にこの映画の全てが詰まってる気がした。
最初少し苦い顔をするのは、恐らく
[咲太さんと出会わなければ咲太さんが自分のために苦しむことは無い。]そう決心して過去に飛んだのに、また出会ってしまったって後悔。
その後の泣き顔は、そんな決心すら本人を前にして一瞬で吹いて飛んでしまう程の[また会えたこと]への嬉しさ。
そして最後の泣き笑いは、
[何度繰り返しても、何度でもこうして自分達は出会ってしまう。でも今回の私は、あなたのおかげでこんなにも小さい自分であなたと会うことができました。これって変だけど、でも1番幸せなことだよね?]
記憶の断片を手繰り寄せながらも自分の目の前で起こる不可思議な奇跡に笑っちゃうシーンだと自分は思った。
もうほんとに涙止まらんよこれ。

総評
翔子ちゃんが咲太や桜島先輩との生活を通して、自分の生きる道を妄想でだけでも描けるようになった。その成長が嬉しかった。そしてその未来に向けた前向きな姿勢が、病すら跳ね除けたって奇跡に繋がった形が好き。

もう少し画力に予算を割いて欲しいと思うシーンがいくつか見受けられたのと、あまりに大げさなキャラクターの表情は時として視聴者を置いてけぼりにするというシーンが見受けられたのが玉に瑕。

3.7点

追記
ED曲、不可思議のカルテが、、、良い。この声優陣であの曲はいつ聴いてもぐぐっと心を持ってかれます。
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