「私の名前はエルキュール・ポアロ。おそらく世界一の探偵です」
名探偵ポアロシリーズを代表する列車ミステリー。
ここまで世界的にネタバレしている作品を映像化したのが凄い。原作読んだことない自分でもオチだけは知っていた。犯行動機は思った以上に哀しい理由で、最後の伏線回収は見応えがあった。被疑者たちの最後の晩餐風な座り方も良い。
撮り方もいちいちオシャレで、雪景色の街並みが美しかった。
全然関係ないけど、ポアロってベルギー人だったんだな…。
以下、セリフメモ。
「ポアロさん。3つの宗教の危機です。謎解きをお願いします」
「イスタンブールからロンドン直行ですか?」
「誰がなんと言おうと、この世には善と悪しかない。その中間はない」
「<気をつけるがいい。>だと…?誰の仕業だ?」
「俺は美術商だ。この業界に入ったばかりだが、ビギナーズラックで儲けてしまった。だが新参者だから目利きはできん。そこでちょっと顧客と揉めてしまった」
「ポアロ、俺の警護をしてほしい。俺は安心を買う」
「お断りします。悪人の警護はしない。あんたの顔がイヤだ」
「最悪の事態だ。雪の次はこれ(殺人)か…」
「寝る前にコーヒーを飲むほど警戒心の強い男が、ベッドで正面から12回も刺されると思うか?枕の下に銃まで隠してある」
「バルビタールだ。睡眠薬を盛られたようだ」
「"アームストロング誘拐事件"をご存じで?誘拐殺人犯カセッティは昨晩死にました。ラチェットの正体です」
「装飾!粉飾!それがバレそうになって秘書のアンタが殺したんだろう!」
「確かに俺は横領した。俺が自ら金づるを殺すと思うか?」
「あなたはオーストリア人でも工学教授でもない。誰の喋り方を真似てる?」
「…なぜバレた?地元の精肉店の親父がドイツ訛りでね」
「トリノの発音だ。ドイツ訛りで正しく言うなら"チューリーン"だ」
「全員人殺しではない。だが殺した者はいる」
「なぜ冬の列車が満席なのか。なぜ12ヶ所の傷口に一貫性がないのか」
「では誰がが実行したのか?全員だ」
「これが全貌です。無垢な子を殺した報い。命には命を。復讐です」
「絞首刑は私だけにして。私が幕を引く。みんな良い人たちよ。善い道に戻れる」
(銃を渡して)「罪を償わず自由でいたいなら、もう一つ罪を犯せばいい。私は止めない。私の口を封じろ」
「では罪の意識はどこに?」
「埋めました。デイジー(誘拐犯に殺された子)とともに」
「ここには殺人者はいません。傷を癒すべき人のみだ。犯人は暗殺者で、逃亡したと警察には伝えます。心安らかに」