GOROTUKI

シークレット・オブ・モンスターのGOROTUKIのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2016年度もありました!
難解映画!
この謎をいち早く評価したのが
『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督
本作を大絶賛し、第72回ヴェネチア国際映画祭で、オリゾティ部門の監督賞を贈った。
その監督ブラディ・コーベットですが
この名前を聞いてピン!っときた方は
かなりの映画通です!
あの『ファニーゲームU.S.A』の
二人組みの片割れデブ
『マーサ、あるいはマーシー・メイ』の
カルト教団の勧誘者などなど
頭がちょっとあっち側の役をこなす役者さん
です。
そんな彼が監督ですから難解映画でしょう!
劇場を出る観客の首が傾げていた本作
ここで…
〜おっさんでもわかる本作の楽しみ方〜
少年プレスコットが何故?
独裁者になったのか。
ココを楽しみましょう!^ ^
「序曲」から始まり
「癇癪1」「癇癪2」「癇癪3」の
チャプターに分かれ
独裁者になったとされる出来事が
パズルのように散りばめられています。
そのパズルのピースは、いくつか欠けており、少年の行動に対する明確な説明はなく、ヒントが散りばめられているだけ。
◯何度も女の子と間違えられる。
◯神の教えを疑う。
◯愛に飢える。
◯母親と父親の欺瞞を察知。
◯数少ない味方のメイドが解雇。
◯寓話「ねずみの恩返し」を教訓にする。
◯ロバート・パティンソンのひとり二役。
などなど
何故、独裁者になったのか?
明確な答えはないのですが
自身の解釈は
◯家庭教師の透け乳。だと思います^ ^
性的衝動を狂わせたのだから^ ^

そんなこんなで
監督インタビューによると
終盤カーテンが燃えるシーンは
「いろんな意味が込められている」そうで
あの夜、少年は家と一緒に燃えてしまった。
メイドが「一家を破滅させてやる」と言い放ち呪いが現実となった。あるいは呪いは効かなかったという皮肉と捉えることもできます。さまざまな捉え方がありますが、ほとんどどれも正しい。そうです。

追記
もう一つ忘れてはならないのが音楽
作曲はスコット・ウォーカー
デイヴィッド・ボウイなど影響を与え
映画音楽は
レオス・カラックス監督『ポーラX』以来
本作の
オープニングの「序曲」はとくにヤバイ!
自身サントラを購入した程
兎にも角にも
スコット・ウォーカーがヤバイ!
パーカッショ二ストをスタジオに呼んで、
牛の生肉を叩かせる人です。^ ^
詳しくは
ドキュメンタリー映画
『スコット・ウォーカー30世紀の男』を
ご覧に!^ ^
GOROTUKI

GOROTUKI