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売春: 闇の巨大産業のををたのレビュー・感想・評価

売春: 闇の巨大産業(2013年製作の映画)
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「女を買うことは昔からあったから、これは自然なことだ」と豪語する買い手の言葉が印象的だった。
彼女たちを買う側もポン引きと言われる業者も罪の意識はさほどない。
彼らは女という総体を一つの資産のように考え扱うだけで、同じ人間だとはおそらく微塵も感じていないのだろう。だからいうことを聞かない女性にはいとも簡単に暴力を振るったり見捨てたりするのだ。

だが、そういった扱いを受けてもなお彼女たちは売った側、つまり犯罪を犯した側として裁かれてしまう。また、その悪質さに気付かず、ポン引きたちや客に対して感謝の気持ちを持っている女性も中にはいるのが現状だ。

これを搾取する側が起こした犯罪として確立させるのは、ずっと遠い未来なのかもしれない……。なんとも苦々しく終わる映画だった……。
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