ヒデ

淵に立つのヒデのレビュー・感想・評価

淵に立つ(2016年製作の映画)
3.7
「俺、お前ん家にいて思うんだよな。なんでこの生活が俺じゃなくてお前なんだって」

小さな町工場を営む家族のもとに、刑務所を出たばかりの知り合いの男がやってきて、彼の居候を機に家庭が崩壊していく話。

これはエグい。地獄がどんどん更新されていく。浅野忠信のサイコっぷりと、主演二人の生々しい演技たるや。

面白かったけど、割とメンタルやられる話なので見返すことはなさそう…。結局浅野忠信はあの時何をしていて、どこへ消えたのだろう?


以下、セリフメモ。


「奥さんは、プロテスタントですか?ご信仰」

「私が嫌がると思ったんですか?彼のような人こそ、神様に愛されなくちゃいけないのに。見くびらないでください」

「これは…手紙です。私が殺めてしまった青年の遺族へ」

「お前本当に小せえ野郎だな。あ?そんなに俺が怖ぇかよ。おめえのことなんか話さねぇよ。お前があの時一緒にいたこととか、一度も話したことなんかねぇよ」

「ほたる!ほたる!八坂何やってんだお前!ウワアアアー!!」

「だってもう8年も経つのに…。(興信所使って)見つけてどうすんの?」

「俺はただ知りたいんだよ…何があったのか。あの時」

「前にここで八坂って人働いてませんでしたか?少しの間だと思うんですが」
「ああいたけど…なに?知り合い?」
「父親なんですよ」

「親父に会ったことないんですよね」

「孝司くんは何で絵を描くの?楽しいから?」
「楽しいからというか…。知りたいからですね」

「そういえばね、八坂が人を殺した時ね、共犯者がいたんだってぇ。あなた何か知ってるんじゃないの?」

「それ俺だよ。つまんない話だよ」
「殺したの?あなたも」
「ま、殺したっていうか、俺は足を押さえてただけだよ」

「蛍はさ、俺とお前への罰なんじゃないかって思うんだ。お前、八坂とデキてたろ?正直、俺は蛍があんなんなって、どっかでホッとしてるんだよ」

(お互いが罪を背負ったことで)
「8年前、俺たちはやっと、夫婦になったんだ」

「孝司くん、あなたを連れていくのはね、八坂を見つけたら、アイツの目の前であなたを殺すためだから」

「章江!起きろ!章江!息しろ!」
ヒデ

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