「俺、お前ん家にいて思うんだよな。なんでこの生活が俺じゃなくてお前なんだって」
小さな町工場を営む家族のもとに、刑務所を出たばかりの知り合いの男がやってきて、彼の居候を機に家庭が崩壊していく話。
これはエグい。地獄がどんどん更新されていく。浅野忠信のサイコっぷりと、主演二人の生々しい演技たるや。
面白かったけど、割とメンタルやられる話なので見返すことはなさそう…。結局浅野忠信はあの時何をしていて、どこへ消えたのだろう?
以下、セリフメモ。
「奥さんは、プロテスタントですか?ご信仰」
「私が嫌がると思ったんですか?彼のような人こそ、神様に愛されなくちゃいけないのに。見くびらないでください」
「これは…手紙です。私が殺めてしまった青年の遺族へ」
「お前本当に小せえ野郎だな。あ?そんなに俺が怖ぇかよ。おめえのことなんか話さねぇよ。お前があの時一緒にいたこととか、一度も話したことなんかねぇよ」
「ほたる!ほたる!八坂何やってんだお前!ウワアアアー!!」
「だってもう8年も経つのに…。(興信所使って)見つけてどうすんの?」
「俺はただ知りたいんだよ…何があったのか。あの時」
「前にここで八坂って人働いてませんでしたか?少しの間だと思うんですが」
「ああいたけど…なに?知り合い?」
「父親なんですよ」
「親父に会ったことないんですよね」
「孝司くんは何で絵を描くの?楽しいから?」
「楽しいからというか…。知りたいからですね」
「そういえばね、八坂が人を殺した時ね、共犯者がいたんだってぇ。あなた何か知ってるんじゃないの?」
「それ俺だよ。つまんない話だよ」
「殺したの?あなたも」
「ま、殺したっていうか、俺は足を押さえてただけだよ」
「蛍はさ、俺とお前への罰なんじゃないかって思うんだ。お前、八坂とデキてたろ?正直、俺は蛍があんなんなって、どっかでホッとしてるんだよ」
(お互いが罪を背負ったことで)
「8年前、俺たちはやっと、夫婦になったんだ」
「孝司くん、あなたを連れていくのはね、八坂を見つけたら、アイツの目の前であなたを殺すためだから」
「章江!起きろ!章江!息しろ!」