e

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのeのレビュー・感想・評価

3.5
残念でした!

冒険家であった姿が消え失せたヨレヨレのインディは、教職の終わりを迎えていました。
心がすさみ、生きがいの火が消えてしまっている彼は酒に逃げています。
そんな折、古い仲間の娘が突然現れます。
彼女の目的はアンティキティラのダイヤルを手に入れること。
これは海底より発掘され、人智を超えた力を持つ物として、かねてより争奪戦が繰り広げられている遺物でした。
しかしダイヤルは半分の部品がいまだ見つかっていません。
その行方はどこなのか。そして、ダイヤルの力を求める組織の手がインディを襲います。くたびれた日常は望まない争いへ巻き込まれていきました。

大スケールです。様々なシチュエーションで派手なアクションがノンストップで繰り広げられます。
地中海の風景もとても魅力的です。
ですが、とにかくワクワクやハラハラが足りてない!
そのかわりヒヤヒヤと銃弾の恐怖はうんざりするほど味わいました。

じゃじゃ馬娘に振り回されることで、しょぼくれたインディの心にも再び火が灯り。のように展開していくのかと思いましたが、状況に引っ張り回され、インディはボヤきはじめました。ニヒルじゃない…
劇中、高齢者に優しくない世の中との字幕もありましたが、老いてなおの姿を写すことが目的だったのでしょうか。
だとすれば過激になったアクションアドベンチャーとの相性はいかがなものかなぁと思ってしまいました。

好奇心溢れる冒険家との最後の旅を期待し過ぎてしまい置いてけぼりになってしまいました。

どうせなら帽子ももっとくたびれさせてくれ!
e

e