GOROTUKI

人魚姫のGOROTUKIのレビュー・感想・評価

人魚姫(2016年製作の映画)
3.8
漫画家
浦沢直樹×東村アキコの対談で
東村さんが「おじさんとかモブキャラ描くとき、20世紀少年のホームレスっぽいおじさんが集結する場面あるじゃないですか
参考にしてるんですよね」と言っていた。
自身の持論
「セリフや役柄がないモブキャラを
ちゃんと描ける作家は素晴らしい!」です。
そして、毎回モブキャラに絶妙なキャスティングをする映画監督が周星馳(チャウ・シンチー)監督なのです!
今回も、ハゲ散らかしたおじさん、
口半開きのおとぼけ若者、
皺くちゃおばちゃんなどなど
どこで見つけてきたの?感が素晴らしかったです!^ ^

では感想
ドジでキュートな人魚と、成金ボーイの恋愛映画作品だと思いきや…コメディ、アクションがテンコ盛りでした!
まずは「コメディ」部分
終始シンチーギャグのオンパレードで、
どれも自身好みの笑いでしたが、
特に劇場内が肩を揺らして爆笑だったのが
タコ兄役のショウ・ルオの顔芸です!^ ^
5.0スコア!です^ ^
続いて「アクション」部分
カンフー映画の伝統を受け継いだ
テンポの良いコメディアクションは
流石で、
オープニングに『ドラゴン怒りの鉄拳』のテーマを鳴らし、
なななんとカンフー映画界のカリスマ監督
ツイ・ハーク監督がカメオ出演しているなど
カンフー映画オマージュを忘れてはいませんでした!流石!
そして、『少林サッカー』では
日本の「キャプテン翼」オマージュでしたが
本作にも、日本のロボットアニメ
「ゲッターロボ」の主題歌が突然流れるのですが、「このシーンに挿入する〜^ ^」な
センス、アホです!(褒め)

そんなこんなで
「環境汚染で海に住めなくなった人魚が
大企業の社長を暗殺する話。」
日本ならこんな脚本だれも出資しないだろうし、クラウドファンディングしても
591円ぐらいだろうけど^ ^
チャウ・シンチーだから出来たに違いない!
その結果が、中国歴代興行NO.1になり
591億を達成!
やっぱりモブキャラにも息を吹き込む作家は凄い!^ ^
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