森野樽児

ファンタズムの森野樽児のレビュー・感想・評価

ファンタズム(2014年製作の映画)
4.5
息子を亡くした家族がその死を受け入れられず、死者を蘇らせる怪しい儀式によって恐怖に見舞われるというお話。
「これぞJホラー」
は言い過ぎかもしれませんが、直接描写を使わずじわじわと恐怖を見せつけられ、そして人間ドラマでちょっとしんみりする、まるでお手本のような和製ホラーだなと感じました。
内容は本当に至ってシンプルな話で、特段際立った恐怖描写があるわけでも、これといったセールスポイントがあるわけでないのですが、とにかく綺麗にしっかり纏まっており、視聴後の爽やかさが心地いいです。
若干コンパクトにまとまりすぎてる点は物足りなさを感じなくはないですが、それでもしっとりと、しかししっかりと恐怖とドラマを見せてくれます。
派手さはありませんが良作ホラー。
多分タイトルで損してる。

あと降霊術師の斉藤さんがいいです。
うさんくささと頼もしさが両立されてて、ビジュアルも穏やかですがキマってます。
霊能者フェチにはたまりません。
森野樽児

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