森野樽児

フッテージの森野樽児のレビュー・感想・評価

フッテージ(2012年製作の映画)
2.5
未解決事件を追うノンフィクション作家が、再びベストセラーを狙って陰惨な事件があった家に越してくる。捜査を続ける中、屋根裏部屋で見つけた不気味なフィルムを見ているうちに不気味な現象に巻き込まれていく……

「フッテージ」とは金沢弁で「太いね」と言う時に使う──ではなくて事件現場等に遺留された映像メディアのこと。
本作は一家首吊り事件のあった家に残されていた殺害現場を撮影したスナッフフィルムを中心に回っていきます。

このフィルム映像のザラつきと不気味さは中々の物です。
『プールパーティ』
『バーベキュー』
なんてホームビデオらしいタイトルを付けてる悪趣味感が良きです。

良いんですけど、あんま変わり映えしない映像が続くんで若干退屈です。
折角一番楽しそうな『芝刈り機』も肝心の芝刈りシーンがないので物足らない。
雰囲気はいいんですが、雰囲気だけとも言えます。

またミステリ要素もなくはないですが、割と早々に察しがついちゃう内容ではありますのでそこまで期待する要素です。
謎解きがあっさり目な分、もう少しオカルト要素を前に出しても良かったんではないかと思いました。

というか夫婦の喧嘩パート無くしたらもっと短くまとまったんじゃない?
6割くらいは夫婦のいざこざと主人公が苦悩してる姿を見てたような。

映像そのものは悪くないだけに残念。

ただ割と怖さ控えめ描写優しめなのでホラー苦手な人でもとっつきやすいかも?
怖いの初心者にオススメです。
森野樽児

森野樽児