ストローブ=ユイレ『四つの課題』にて。
モンタージュ。ワンシーンワンカット。額縁の中で人物が動いているかのよう。小麦に埋もれた資本家を救出する大騒動のカットに配置された人物は11人(だと思う)。大人…
このレビューはネタバレを含みます
小麦王が小麦の貯蔵庫に落ちて埋もれてゆく姿は、ボブ・ディラン...ではなく、ドライヤーの『吸血鬼』にも継承されている。
パン屋の店員や列に並ぶ消費者が全く動かないショットが極めて印象に残る。最後の…
農民が籠の中の子麦を両手で掬ってはさらさらと落とす動作を繰り返す冒頭のショット。後に登場する資本家の穀物倉庫において、小麦のこの小さな落下運動が拡大される。
人物たちが馬鹿騒ぎすことで画面に運動が…
並行モンタージュによって対立する現実が、映像上では分かち難くみえるけどその奥にある本質的な対立がむしろ強調される。上から下に落ちる資本家と奥から手前に来る農家。
絵によって表される奥行き。視線と思考…
〈グリフィスの3つの世界〉 (ヴァイオリン演奏:安田つぐみ)
■1908年の夏に〈バイオグラフ社〉の監督となったグリフィスは、翌1909年にかけて膨大な数の作品を監督。
半年、1年、そして1年と数か…
グリフィスの作品。
農民と小麦を買い占める貴族の構図がわかりやすく、今にも通じる問題提起に驚きます。
また『ドリーの冒険』もそうですが、キャラが立っていてストーリー構成もこれまでの作品に比べ頭一つ…
15分で分かる資本主義構造。
小麦粉死はドライヤーの「吸血鬼」で引用されてたなあ。
こんな初期からもう対比のカットバックやったり冒頭とラストの小麦を撒くフィックスの反復でショットに二重の意味を含ませ…