し帆

レディ・バードのし帆のレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.0
わたしはレディ・バード
そう自分を名乗る彼女は、わたしに似ている部分があった
一つは地元が好きではなかったこと
田舎っぽかったり、地名を言っても伝わらない 
そんな彼女はついには偽ったりしちゃってたけども、
二つは、家族と仲良くしていたいのに喧嘩をしてしまいがちなこと
お母さんは、とても気が強い、
それと同じ血を引いたように、気が強いレディバードは
口喧嘩が勃発しがち、でも彼女たちの表情には
なんでこうなってしまうんだろう、みたいな
かなしみも含んでいたような気がする
三つ目は、実家を離れた今、地元を懐かしむことが出来ること
いわゆる、郷愁てやつ、実家を離れたレディバードは
憧れの街でゲロゲロに酔っ払ったりもして
一人社会勉強中だった感じだけれど
大きな世界に出たときって、自由を感じると思う
あの常に人間が求めている自由とは少しちがう本当のやつ、
地元にいたときに悩んでいたあれこれ、
わたしの行動で傷つけてしまった人
思い出すとキリがないこともあるけれど
あんな狭い世界だけで、痛く強く生きていた自分を
俯瞰してみたりもできると思うんだ、
わたしもクリスティンみたいに地元を運転したとき
この町にわたしのルーツがあって、ここが残る限り
故郷はこの町、と思ったら、すこしは愛せる気もした
わたしもだいぶ、過去の自分は痛かったのだと思うので(?)
彼女には同感の意しかありません、
広い世界を見て、本名を名乗り生きることを選び、地元も隠さない
ありのままのクリスティンが最高に魅力的だ、
し帆

し帆