わたしはレディ・バード
そう自分を名乗る彼女は、わたしに似ている部分があった
一つは地元が好きではなかったこと
田舎っぽかったり、地名を言っても伝わらない
そんな彼女はついには偽ったりしちゃってたけども、
二つは、家族と仲良くしていたいのに喧嘩をしてしまいがちなこと
お母さんは、とても気が強い、
それと同じ血を引いたように、気が強いレディバードは
口喧嘩が勃発しがち、でも彼女たちの表情には
なんでこうなってしまうんだろう、みたいな
かなしみも含んでいたような気がする
三つ目は、実家を離れた今、地元を懐かしむことが出来ること
いわゆる、郷愁てやつ、実家を離れたレディバードは
憧れの街でゲロゲロに酔っ払ったりもして
一人社会勉強中だった感じだけれど
大きな世界に出たときって、自由を感じると思う
あの常に人間が求めている自由とは少しちがう本当のやつ、
地元にいたときに悩んでいたあれこれ、
わたしの行動で傷つけてしまった人
思い出すとキリがないこともあるけれど
あんな狭い世界だけで、痛く強く生きていた自分を
俯瞰してみたりもできると思うんだ、
わたしもクリスティンみたいに地元を運転したとき
この町にわたしのルーツがあって、ここが残る限り
故郷はこの町、と思ったら、すこしは愛せる気もした
わたしもだいぶ、過去の自分は痛かったのだと思うので(?)
彼女には同感の意しかありません、
広い世界を見て、本名を名乗り生きることを選び、地元も隠さない
ありのままのクリスティンが最高に魅力的だ、