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イコライザー2のGOROTUKIのレビュー・感想・評価

イコライザー2(2018年製作の映画)
3.8
料理専門の家政婦タサン志麻さんを
ご存知でしょうか?
訪ねた家庭に残された食材と調理器具だけで、3時間でおよそ1週間分、15品を超える“つくりおき”  を即興で作りあげる。
今主婦の間でカリスマの家政婦を!
因みに、自身は30分で3品(中1品冷凍物)が限界です。囧
そして、本作の
元CIA工作員ロバート・マッコールをご存知でしょうか?
お部屋に入って心拍数を下げ、瞳孔を拡大し
身のまわりにある日用品(【1作目より】ショットグラス、コルク抜き、ネイルガン、枝切りバサミ、【本作】淹れたてのお茶とティーポット、クレジットカードなどなど)で、数秒でおよそ4〜5人の"したいおきば"を即興で作りあげる!今映画ファンの間でカリスマの処刑人を!因みに、自身はショットグラスを投げて応戦するのが限界です。囧
では感想

デンゼル・ワシントンが40年のキャリアで始めての同じ役を演じたそうで、了承したのは脚本と今回で4回目のタッグになる信頼できる監督だったからとインタビューに答えている。
では、その監督について
〜おっさんでもわかるアントワーン・フークア監督〜
ペンシルベニア州ピッツバーグ出身
ウエスト・ヴァージニア大学で学び、卒業後にコマーシャル制作を手がけるようになる。そのうちにミュージック・ビデオの監督となる、実はここで映画との関わりがでてくる。
まずは1995年公開
『デンジャラス・マインド/卒業の日まで』
のサントラに使われている。
Coolio の 「Gangster's Paradise」を手掛け

https://youtu.be/fPO76Jlnz6c

1996年公開
『ノートルダムの鐘』のサントラで使用の
All-4-Oneの「Someday」を手掛けている。

https://youtu.be/ok7ikZaoko4

1998年公開
『リプレイスメント・キラー』で監督デビュー。
2001年公開
『トレーニング・デイ』でデンゼル・ワシントンをアカデミー主演男優賞に!
2014年公開
『イコライザー』で
2回目のデンゼル
2016年公開
『マグニフィセント・セブン』で
3回目のデンゼル
本作が4回目のデンゼル。
そして次回待機しているのが
一度は降板したものの再び監督として関わることになった、ユニバーサルが手掛ける
『スカーフェイス』のリメイク版。
(2018年5月情報)
これは自身、初日劇場に行きたい!^_^
次にワシントンがOKした
リチャード・ウェンクの脚本です!
『イコライザー』『マグニフィセント・セブン』に続いて3作目。
とくに自身グっときた所は、画家志望の黒人少年マイルズ。兄を強盗に殺され、マッコールが暮らす集合住宅に母と住んでいる彼に、あまり内面を見せないマッコールが心を開き、マッコールが「読め!」とゴリ押しした、死ぬまでに読むべき小説「世界と僕のあいだに」タナハ・コーツ著である。
内容は、父から息子に宛てた手紙形式で、
「これがお前の世界なんだよ。これがお前の肉体なんだよ。
だからお前は、その状況のなかで
生きていく方法を見つけなければならない」 とアメリカにあって黒人であるということ、
この国の歴史を、この肉体とこの運命を生き抜くことを説く作品。
そんな本書はデンゼルの推薦で映画に採用されたそうだ。自身もAmazonで購入。^_^

そんなこんなで
アントワーン・フークア監督は、
最終決戦シーンの脚本を初めて読んだとき、
『ハリケーン』という言葉を見て「マジか?どうやって撮るんだよ」と思ったそうですが。
動画投稿サイトでハリケーン動画を研究し、確かに見応えあるシーンになってました。デンゼルとハリケーンは相性がイイ!
『ザ・ハリケーン』も傑作だったからね^_^

最後にイコライザーお豆知識
マッコール自宅の隠し部屋のボタンの目印である「アメリカの息子」リチャード・ライト著は、白人女性を誤って射殺してしまった黒人青年の悲劇を描いた作品。とても意味深い一冊!自身もAmazonで購入。^_^
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