裁判官の良心。
カール・Th・ドライヤー。
ドライヤーの長編第一作にして、静かに染み入る様な余韻を残す名編である。
ドライヤーはその撮影スタイルに捉え処の無い、興味深い監督である。
彼のフィルモグ…
このレビューはネタバレを含みます
法に厳格なあまり、自滅する男の話。最後の自殺シーンは詩的。溝口『山椒大夫』の入水自殺のシーンに匹敵するのでは!? 松明を持った群衆のシーンは、アンゲロプロス『ユリシーズの瞳』の元ネタか??
な…
[途中で動物映して休憩すな] 60点
カール・ドライヤーの初長編作品。自分の娘を裁くことになった裁判長の話。この時代にしてはまあまあな数のフラッシュバックがあって時系列が入り乱れるので油断している…
所有DVD再鑑賞。
闇夜を照らす無数の松明、詩的ですらある自死描写、これらを拝めるだけでも観る価値アリなドライヤー処女作。
30年後だったり30分後だったり時にフラッシュバックを用いて回想劇をインサ…
女性に対する過去の過ちが因縁として次の世代に続くという小説がベースになっておるようだが三世代に渡る奥行きのある話をこの時分に既に映画として成立させているのが凄い。最初の女性マイカのふしだらさは何だか…
>>続きを読むある一族の叙事詩。
血筋は争えない。
過去に、後悔はあろうが、愛に生きていると捉えられそうなものの、この一族にしたら、それは罪。
ラストを迎えると、懺悔に狂う主人公の、ある種、勝手な解放のように…
美しさが振り切れている。ドライヤーの長編デビュー作なのかな?この頃から凄まじい。ショットとしての美しさがやばいから、演劇的ではあるが許せちゃう。ラストシーンで昨日観た『世界の始まりへの旅』を思い出し…
>>続きを読む「裁判長」
冒頭、上流階級の青年カール・ヴィクトル。
父からの教え、上流階級の娘、結婚、約束、30年後、職務と自己、罪の意識、死刑、宣告、独房、数年後、結婚、自殺、今、ゼンドリンゲン家の一族…