甲冑さんの映画レビュー・感想・評価

甲冑

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ドストエフスキーと愛に生きる(2009年製作の映画)

4.5

老境に入る身として、美しい言葉を知れば美しい気持ちで死ぬことができるかもしれない、という憧れの気持ちで観た。ロズニッツァ『バビ・ヤール』も合わせて見るとより背景が分かる。

二十四の瞳(1954年製作の映画)

4.5

長尺苦手なのだけど、ああ絶妙と感じざるを得ない箇所が多数あって心身も弱っていたせいか気づけばあれ、涙が…。大石先生と小豆島が美しい。

ガーダ パレスチナの詩(2005年製作の映画)

4.0

ガザ側の、時に我々と変わりないくらいの家族の日常。からの武力進行。イスラエル軍はただ生活を脅かす外敵として描かれるため、その背景や事情の視点が乏しくファクトが分かりにくい。唯一ガザの婆さんがアメリカ(>>続きを読む

バビ・ヤール(2021年製作の映画)

5.0

今ならリベラルな方向に行ってウクライナ除名などは避けるところを毎度東西双方の感覚で複雑性を孕ませて提示してくれる所が個人的に信頼できる。あとロズさんはもう少し抽象度の高い人間普遍(戦争時の集団心理の力>>続きを読む

フリーク・オルランド(1981年製作の映画)

4.0

ヴァージニア・ウルフ先生も読んでないし全然理解が追いつかないが、これが文学作品と結びついた高尚なユーモアである事は何か分かる。あと出ているほぼ全員、例の政権下では生を与えられなかった人々なので優生政策>>続きを読む

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

4.5

オスカー・ワイルド先生を読んでないので何とも言えんが社会主義国の孤島70年代末・西ベルリンの飲酒観光は普通に楽しい。戦争跡残る街並み、壁、ドイツ外の文化流入、戦後世代の反動…と時世柄色々入り混じってや>>続きを読む

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