ゆっきーさんの映画レビュー・感想・評価

ゆっきー

ゆっきー

西部悪人伝(1970年製作の映画)

4.0

だいたいつまらないマカロニウエスタンにあってまさかの面白さ!
激強ヒーローと有能な2人の弟子、という組み合わせ。『御用牙』じゃないですか!それでいてギミックの面白さは『子連れ狼』のよう。
敵味方の位置
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私が存在しない日々(2002年製作の映画)

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同監督の『カヴァティーナ』の感想だが作品が登録されておらずこちらに。
(登録されたら移動)


運動チューニング生体実験映画。
生前の運動の記憶細胞を注入された別の死体が他人の記憶通りに動く、という
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バッド・ブラッド/狂った血痕(1981年製作の映画)

3.5

村八分された偏屈農夫がぶちぎれて7人殺害したNZで起きた事件の映画化。後半、人間狩りモードへのシフトを含め中々面白かった。
威嚇で隣人に銃を向ける場面が幾度となくあり、その度にヒヤヒヤするのである。
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重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス(1973年製作の映画)

3.0

70sの渋い刑事モノ&カーチェイスもの。
マフィアを誘拐する男、というちと凝った設定のせいか前半の筋が全く分からず置いていきぼりになる…
その為、有名な洗車機のシーンでは何が起きるのかさっぱりわからず
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サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出(1981年製作の映画)

2.5

低脳で統率の効かない州兵がノリでルイジアナの現地民を威嚇したら囲まれて殺されるお話。
せっかく南部の沼地なのだが撮影がいまいち。木々の隙間から刺す光や水面を上手く使って欲しかった。
また仲間内での罵り
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ふたり自身(1972年製作の映画)

4.0

ハネムーン中に妻に蛙化した男が、たまたま浜辺で出会っためるる似の美女、シビル・シェパードに惚れて、、、という話でとにかくバチくそ面白い。シビル・シェパードが可愛い過ぎるのと主人公がサイコパスすぎるしイ>>続きを読む

眠りの館(1948年製作の映画)

3.5

オモロい。プチ『断崖』みたいにミルクならぬココアを持って階段を上がったりする。奥さんが主役ではあるがクソ夫(ドン・アメチー)の行動を中心に撮られているのでいつバレるのかサスペンスとして見せてくれる(こ>>続きを読む

アラクノフォビア(1990年製作の映画)

3.0

南米の新種の毒蜘蛛がアメリカの田舎で暴れる話。医者、蜘蛛研究科、害虫駆除人という各々の分野のプロが集まるがもっとそこのお仕事パワーでそれぞれに見せ場が欲しいところ。害虫駆除人のジョン・グッドマンが異様>>続きを読む

ニンジャリアン(1979年製作の映画)

2.0

いやいやいやですよ。全然遊べなさそうなロケ地(湖)、フロントガラスに張り付いたエイリアンをさっさとワイパーで落とせばいいのになかなかやらない、襲われても振り落とそうとしない、何故か警察呼ばない、など色>>続きを読む

ナースコール(1993年製作の映画)

3.0

ワイズマンが「看護婦」撮ったらこんな感じか。
ロウソクの光と窓の外の雪を同時に撮る撮影かなりレベル高くないすか?
薬師丸ひろ子の終始強ばった顔がかなり怖くて良い。お話はロイド・ベーコン辺りが撮りそうな
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殺し屋ネルソン(1957年製作の映画)

4.5

完璧。心理ゼロすぎてやばい。とんでもなくタイト。90分以内の鏡。ジャック・イーラムが事務所を出て号外の新聞を受け取って家を出ると警察に尾行されるのをワンカットで処理する効率の良さやばい。

防弾チョッ
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ペニーズ・フロム・ヘブン(1981年製作の映画)

3.5

撮影ゴードン・ウィリスということでぶち上がったしちゃんと最強だった。もっと高画質で見たい。話はほぼ『ダンサーインザダーク』。すぐに心理してしまうロスであるが心理をミュージカルで代用しているので彼の悪い>>続きを読む

MORTAL モータル(2020年製作の映画)

3.0

完全にMARVELじゃん。雷神ソーの誕生秘話みたいな感じだった。さすがにハンマー発見の場面はぶち上がるも7割くらいは盛り上がらない。山道で真っ赤なワーゲンのビートルがトラックを追い抜く場面は良かったが>>続きを読む

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.5

面白いけど作劇中心の作風になっとりゃせんか?室内180°全写しカメラが独特で面白いとは思ったし、母親との死別の場面での洗礼トライの狂気にはゾクゾクするものがあったけども。親の死を冒涜する感じは例のデビ>>続きを読む

トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

4.0

傑作。旅行代理店のおじさんが無人島漂流旅行を計画するが…というお話。他のヌーベルの作家たちと比べて徹底的に「演出」を無臭にしようとする意図を感じる。良い。
主人公のおじさんがおもしろスピーチをする場面
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

傑作。みんな言ってるが夜のトレーニング中にカメラが奥によってくと懐中電灯の灯りが…という場面がスゴすぎる。
初めて親父の首を絞めたあと、弟の亡骸を抱えて画面に向かって歩く場面では親父が画面背景に放置さ
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クレイジー・ママ(1975年製作の映画)

3.5

相当初期のデミ作品で露出オーバーめな光が鬱陶しい。犯罪家族ものでコーマン制作あるあるのハイテンションノリ軽めアクションかと思いきや割と後半重くなる(そこは好き)。アメリカ人は先祖の土地に固執する話を撮>>続きを読む

赤色彗星倶楽部(2017年製作の映画)

3.5

早稲田の映研が作ったらしいがこの出来は凄すぎだろ〜
編集がとても面白いことをやっている。バンドの場面のスローモーションといいたまにダサいけども。
ゴダールと相米の影響を感じる。特に机を集めてその上を喋
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トラックス(1977年製作の映画)

1.0

これは俺でも撮れるぞ…って思いながら見ていた。酷め。全裸のデニス・ホッパーがカメラに向かって走ってくるショットのみ良い。
リンクレイターが好きな人は好きそう。会話、顔のアップ、運動を映さない編集。

雲がちぎれる時(1961年製作の映画)

3.5

断崖絶壁を運行するバスの運ちゃん役に佐田啓二。映画の法則としてこんなんは100%落下する事が確約されており、あとは佐田啓二の死までを見守る事になる。とても面白かったが、佐田啓二が実際に車で事故死した事>>続きを読む

ネイキッド・タンゴ(1990年製作の映画)

3.5

金持ちのアホな若い嫁(マチルダメイ)が別の女に成り代わって調子こいてるととんでもない展開になる話。画面が異様に艶っぽくてとても楽しめた。自殺する女との高低差のある切り返し、夜、窓の外を見るとタンゴを踊>>続きを読む

タイトロープ(1984年製作の映画)

3.0

イーストウッドに小さい娘が2人いて、彼女たちを守りながらサイコ野郎を捕まえなくてはならない、という話であるがそもそもイーストウッドがそのような役をするのにどこか居心地の悪さを感じてしまう。

イースト
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地獄の天使(1930年製作の映画)

4.0

お話はともかくヤバすぎるなにこれ、ショットや演出などと言った次元とは無縁の凄さのある映画で戦闘機のドッグファイト映画としては最強クラス。特攻食らった飛行船が炎上して自分目掛けて落下してくる映像なんて金>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

1.5

駄作。イケメンにもう一度会いたいって話のダシに311使うのやべぇし。色のトーンは相変わらずケミカル過ぎるし、アクションの気持ちよさもゼロだった。せいぜい、車の屋根がメカニカルな機構で閉じるところくらい>>続きを読む

フライパン殺人(1982年製作の映画)

2.5

バーテルが自ら主演。色んな変態をフライパンで頭を殴って殺してく軽めのコメディ。まー可もなく不可もなくくらいの出来でコメントしようがない。

怪談蛇女(1968年製作の映画)

3.5

お話はベタ中のベタなので触れないが、面白く見れる。カメラはやたらとパンをするが、フレームから人が外れたと思ったら同一ショット中にフレーム外から別の人物が入ってくる、このスムーズさよね。
見ていてストレ
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エレクション 死の報復(2006年製作の映画)

4.0

逆算で撮っているのがよくわかる。「演出」の作家という感じ。サイモン・ヤムが車の中で撲殺されながら逃げる息子を追いかける場面なんてまさにその典型。ただあそこはT字路で右に曲がる息子と左に曲がる車のショッ>>続きを読む

ナイトホークス(1981年製作の映画)

2.5

スタローンvルドガー・ハウアー。
まぁまぁ。撮影があまり宜しくない。
街が写っているのは良いが、、、
街中にロープウェイがあるの横浜じゃん!って感じで良かったが盛り上がりまで1時間もかかる。暴力描写は
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不都合な理想の夫婦(2020年製作の映画)

3.5

見栄を張りすぎて破滅していく家庭のお話。素晴らしい、というよりも余計なことをしない良さを感じる。
カメラは寄りすぎず遠すぎず、ごちゃごちゃ動かさない。役者の演技に頼らない。

どっこい! 人間節-寿・自由労働者の街(1975年製作の映画)

3.0

横浜のドヤ街である寿町を舞台にした小川プロ制作の映画。小川紳介が監督してないのは初めて。(ただし編集とナレーションは小川紳介)
カメラがやたら人間に近く、寿町と言いながらほとんど街が写っていないのには
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ミカエル(1924年製作の映画)

4.0

女に夢中になり自分から離れていく養子とその養父(画家)の話。切り返しがイマジナリーラインもへったくれもない訳わかんない感じで戦慄した。2人が絵に向かってる場面とモデルである女の位置関係が訳が分からない>>続きを読む

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

3.5

夫を死刑にされた女と、償いのために親切にする判事のお話。カメラの位置が近すぎず遠すぎずで良い。判事の歩く速度の遅さで病んでいるのを見せる場面や口紅を塗る場面の照明が良い。演技に頼ってる部分は多いが中々>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.0

部屋の中で緊急通報の電話応対をする場面だけで90分持たせる映画。回想シーンに逃げずにやりきるのは偉いと思うが、顔の右側だけを撮りながらラストの彼自身の罪を認める場面で部屋を変え顔の左側を撮るようになる>>続きを読む

或る終焉(2015年製作の映画)

3.5

一見するとハネケやトリアーのような嫌がらせ系と1括りもできなくは無いが、徹底的に心理を避けながら厭やな映画を撮っているので別物かと。その証拠にティム・ロスの顔のアップがワンカットたりともなく、また主観>>続きを読む

アウトローブルース(1977年製作の映画)

3.5

ピーターフォンダが眼鏡をかけていない映画。警察におわれる歌手という設定であるが緩く多幸感があってだいぶ好き。
後半の運河を使ったボートチェイス最高ですわ。サンアントニオかしら?
ボートチェイスでぶち壊
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のら犬(2023年製作の映画)

2.0

見下してた友人に彼女が出来て変な空気になる映画。
脚本の映画って感じでちょっと切り返しが多すぎてゲンナリしてくるかなー

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