【歌う娼婦とけがれた円満】
特集上映「ファスビンダーと美しきヒロインたち」でみました。『マリア・ブラウンの結婚』に続く、「西ドイツ三部作」の二本目。
『嘆きの天使』を元にしていて、舞台を50年代…
ブルーとピンクに色分けされたファンボームとローラの光彩が変容するカットが素敵〜。
車内から降りてキス直後にヘッドライトの白い光を浴びて2人の色彩が吹き飛ぶところ、踊るローラの顔を照らすピンクがファン…
ファスビンダー他作とぜんぜん違って、だいぶ分かりやすい大衆向け商業映画!「みんなこういうのが好きなんでしょ」みたいな見せ方(だいすき)の中に、隙間から覗くように差し込んでくるファスビンダーの不穏・孤…
>>続きを読む初めてのファスビンダー。かなりの盛況であわや入れないところだった。
台詞回しや滑稽なBGMなんかは昔のテレビドラマのようだったが、ローラが踊り狂う場面なんかは突き抜けていて引き込まれる。ベッドに横た…
へんな色使いと豪華な音楽は楽しいんだけど、どうも同じようなシーンの繰り返しで間延びしてて、なんかよくわからんかった。が、ファスビンダーとしては相当に娯楽寄りに作ったつもりとのことで、ますますよくわか…
>>続きを読むフォンボームが去った後に踊り狂うローラの良さ、、
キャバレーの女とそれに魅せられた男、ラパロマを思い出す。こちらはそれよりはこじんまりしているというか、地に足がついてるというか。
まあ兎にも角にも最…
地下室をなくし三階高くしろという台詞が示唆的。戦前を葬り戦後ドイツを新生させる目論見は当然の如く敗れ去る。建築がテーマでありながら基本的に室内のみで進行し、上階下階への移動は省略される。最後に現れる…
>>続きを読む