れさんの映画レビュー・感想・評価

れ

悪は存在しない(2023年製作の映画)

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〈GIFT〉を先に観てたから、同じ話・同じ素材を使いながらこんなにも編集の力で“別の作品”になるのかと感動した。でもとにかく、どっちも極めて音楽的な映画。
GIFTのタイトルは、贈り物と毒の両方の意味
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無名(2023年製作の映画)

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ストーリーの難解さはある(し、私たぶんちゃんと分かってない)んだけど、もうトニーレオンとワンイーボーの肉弾戦迫力だけで楽しい🔥🔥🔥🔥
日本語と中国語で会話すすむとこも面白かったし、陰謀スパイものの楽し
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94歳のゲイ(2024年製作の映画)

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94歳のゲイの主人公長谷さんだけでなく、伊藤文學・梅田さん・ボーンさんといった周りの人たちの存在が本当によくでていてすごかった。この年代の人たちがいかに『薔薇族』の存在を拠り所にしていたか…作品後半の>>続きを読む

雨降って、ジ・エンド。(2020年製作の映画)

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人を好きなることって一番美しいことなのに、と嘆くシーンと、シグナルがゼロじゃなかったからと抱きしめるシーンが残っているね。
被害者としての慰めもだけど、大切な人を加害側にしないことの優しさとか繋がりと
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すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

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知ってる景色の中に、知らない人の記憶や存在が映っててとても心地よい映画体験だった。
徒歩・自転車・バスの移動で、橋と道路と公園が映り込むのが絶妙。多摩ニュータウンの街のつくりがこれでもかと詰め込まれて
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関心領域(2023年製作の映画)

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違和感・不快感・無関心の宝庫!
行動は追えるのに、登場人物の表情がずっと見えない、監視カメラ映像を見せられてるかのような定点ショット。めちゃキモ効果音でゾクゾクする。
ずーっと薄気味わりぃ〜て感じ。
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辰巳(2023年製作の映画)

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トークショー付き鑑賞。
観てても思ってたけど「ケンとカズ」のときから、“きょうだい”の関係性が多いのがとっても印象的。今回の辰巳でも、冒頭シーンに遠藤雄弥と藤原季節の兄弟に緊張感が走る描写があったし、
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

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アホみたいに長くて緊張感ある会話劇と、めちゃくちゃテンポいいポップなシーンが両方あって面白い。
使い捨て煙草みたいに葉巻を吸ってるアルパチーノ結構好き。あとモーテルとか家とかかわいい。

ラストシーン
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

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ここで終わったらやだな〜という箇所がいくつかあったんだけど、全て裏切ってカット割りして次の展開があったの嬉しくなっちゃった。ニコニコで観てた気がする!

〈正欲〉はあんまりハマらなかったけど、同じ脚本
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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IMAXたのしすぎるって〜〜!!!

サンドワーム乗れるんかい〜〜そこ血筋まざってんのかい〜〜“命の水”そうやって取るんかい〜〜原作未読民だけどめっちゃくちゃ分かりやす展開にしてくれてるのだけは分かる
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ぜんぜんハマらんかった…
こういうのやっとけばいいんでしょ?みたいな社会問題の触れ方じゃん〜、と感じてしまいしんどい。

脚本も説明台詞ばかりで、映画や観客のこと全く信用してない作り方だなぁて思っちゃ
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鴨川ホルモー(2009年製作の映画)

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吉田神社で全裸踊りのレナウンワンサカ娘。ゲロンチョリー

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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全ての展開に1個ずつご丁寧に“最悪”が用意されててちゃんとアリアスターだった。一つも良いこと起きないから(起きないのに)途中から面白くなってきた。毒親ジェットコースターと、壮絶人生の割にあっけない終幕>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

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こういう意地悪映画、わたしは結構すきなのでどんくらい破茶滅茶になってくのか楽しんでたけど、改めて人間のきしょさを描くのには“罪悪感の押し付け”が最悪ムーブなのだなと思った。わんころに頼りすぎなのは、途>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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原作未読なんだけど、栗田金属→栗田科学になる原作改変がいいってきいてプラネタリウムは映画オリジナルだったのかとびっくりした。
三宅監督×月永さん、すごく好きかも。電車には乗らない(乗れない)けど近くを
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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“良識ある社会”でのタブーをずらりと並べてて、ポップなツラを被ったとんでも映画だったわ。死から始まる生、生き直し。観てるときは閉じ込められ連れ出され性道具になりよくもまぁここまで地獄を描いたもんよと思>>続きを読む

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

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主人公の“夢”として描かれていたシーン、ほぼ古典映画パロディで「これがやりたかったのか〜」と思えてくる。ひろえてないのも多いと思うけど。
フェリーニ〈8 1/2〉
ゴダール〈勝手にしやがれ〉
トリュフ
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彼方のうた(2023年製作の映画)

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杉田監督が〈春原さんのうた〉で海外映画祭へ行って「キョージそのままでいいんだよ」と言われて作った作品として、こんなにも自分色を出しながら進化すること出来るんだと思わされた。進化というか強固。

個人的
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MOOSIC LAB 2013/ダンスナンバー 時をかける少女(2013年製作の映画)

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わたしはやっぱり、島田桃子さんが好きなんだよなぁ〜〜と思いながら、これ観てたら全て我妻三輪子さんに持ってかれた。
ずっと倉内太が頭の中で鳴ってる。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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布陣が強すぎる。原作も大好きだったけど、なんにも損なわずに実写化されてて最高すぎちゃった。山下監督と野木亜紀子と綾野剛という並びだけで安心するしな。

原作より強めに〈紅〉への意味付けを深めてたのが、
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

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ハイローの久保監督、なるほどここまで金カムを“アクション映画”に仕上げるのかと感動した…
CGとか動物とかもそうなんだけど、臨場感というか迫力の妙が素晴らしくって。原作ありきと言うより、漫画を補ってい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ヴェンダースの目に映る東京は「青」なんですかね?という感じ。青みがかった映像エフェクトもそうだけど、とにかく今回は「青にこだわりました!」の映像だけを観る映画体験だったなとおもった。

職業としてのブ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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こんなん皆んな好きじゃん……

希望のかなたに続く最高の犬も出てくるし、私はデッドドントダイでてきたとこで声あげて笑ってました

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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超王道ホラーの構造ながらにして、現代要素もあって良かった〜!そんなにめちゃ怖ではない、ライトに観れるところも良いし終わり方もスッキリしてて、見終えた後の爽快感すらあった

(2023年製作の映画)

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正欲、愛はイナズマ、の後に観たから、磯村勇斗や石井監督の別の顔を見ているような不思議な感覚になった。

時間・お金・五感を使って映画を観られている自分のことを、なんて贅沢な人間なんだろうと落ち込んでた
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正欲(2023年製作の映画)

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原作ファンとしては、掬い取られるだけ取られて核にある部分を削られて(もしくは覆い隠されて)失くされてる気持ちなので、映画を観ながら落ち込んだ。こうやっておけばいいんでしょ、みたいなものすら感じたし。原>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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誰の中にもイーニドの感情やそれに似たものありそうですごい。こんなの好きに決まってるよ〜〜〜

市子(2023年製作の映画)

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全くの予習なしで観てたから絶対に原作モノだと思ってたら、オリジナル(元々は同監督の演劇作品)だったので驚いちゃった。
去年の同じ頃に観た〈ある男〉を思い出したりしてた。観た後に、ポスターに書かれた「す
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

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この映画がハマらない人の言いたいことはぜんっっっぶ分かるんだけど、私はこういう映画が大好きなんだよな〜〜
「突発的なことって起こりますよね?」と「何事にも理由が必要なんだよ」の対立をクドいくらい繰り広
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

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飲酒計画を立てた飲酒旅行先の、アル中シスターフッド最高🍸🛒
3人組がBGM的に説く統計学・社会学の話も、リプスキー読書リレーも、ラストの千鳥足も全部よかったわ。

アル中女役の美人俳優さんが衣装担当ら
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(2023年製作の映画)

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歴史登場人物を使った二次創作だったw
同人映画。映画メディアでめちゃくちゃ遊んでいて楽しい

Every Day(2016年製作の映画)

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「ずっと一緒にいるって努力がいるんだよね、思ってるよりもずっと」

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

思ってた以上に戦争映画だった。〈永遠の0〉の地続きにある、監督の戦闘機オタク描写も盛り込まれているし。私は全作観てるわけじゃないけどちゃんと(?)“ゴジラ映画”にもなってた気がするから、特撮ファンたち>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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王道というより、ありきたり感が拭えず。ストーリーしかりニューアジアしかり、色々と中途半端だったような気がしちゃった。AI対人間とか、アジア対西洋とか扱おうとするものが多すぎる割に枠にハメすぎな感じ…>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

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岩井俊二作品のセルフオマージュを盛り込んだ“新作”だった、

ある出来事はその一場面ではなく、前後の生活環境を左右するということ。キリエを中心に周りの人が関わり合っていて、時間や距離が壁になっていたと
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