「吸血鬼ハンター!あ、あたし、あなたを雇います!あなたが必要なの!」
≪あらすじ≫
遥か未来、人類は「貴族」と称する吸血鬼達により支配され、彼らの「食料源=家畜」として隷属させられていた。その不死性と超能力、強大な科学力ゆえ永遠に続くかに思えた「貴族」の繁栄だったが、いつしか種族的衰退と精神的退廃に陥った彼らは、絶対的な支配者の座から降りようとしていた。しかし、反旗を翻した人類から都を追われ、狩られる立場になってなお、「貴族」が持つ数々の超絶的な力は健在であり、人々を脅かす。さらに、「貴族」達が生み出した、大蜘蛛、大巨獣、狼男など伝説を模した超常の生物により、地球の環境は人類の生きる上で過酷なものとなっていた…。
ミギーみたいに左手に人面疽を持ったダンピールのハンターが、人間を苦しめる"貴族"(=吸血鬼)と戦っていくお話。
スケールはでかいが、話はファンタジーみが強くて結構観るのが大変。そしてかなりグロい。
ヒロインのドリスがロリコン吸血鬼(満1万歳)に娶られそうになるのを止めるラストの迫力は凄い。
血と血統をテーマにした作品で、ロリコン吸血鬼の娘が親父の酔狂で人生振り回されてたのがめっちゃ印象的だった。そしてあくまで良い血統としての誇りを持って生きようとするという…。でもそれってゴリゴリのレイシストだからどっちがいいのかわからんよ。
以下、セリフメモ。
「吸血鬼ハンター!あ、あたし、あなたを雇います!あなたが必要なの!」
「これを見て…。"貴族"の…口付けよ」
「報酬は払います。一日三度の食事…。それから…あたしを…好きにしていい」
「わぁ、DL4型サイボーグだね。この馬」
「おい皆!聞いてくれ!ドリスはな、伯爵に襲われたんだぜ!吸血鬼にヤられたんだ!それであのハンターを雇ったんだ!」
「明日は女の月だ」
「女の月って…月に一度ある赤い月のこと?」
「今夜城から迎えがあるかもしれない」
「1万歳か…。厄介な相手になりそうだ」
「奴ら(吸血鬼)には十字架もにんにくも気休めにすぎん。そのために奴らは、ミュータントや狼男を飼っている」
「そうか、空間を歪めるミュータントがいると聞いていたが…お前か!」
(傷が治っていくのを見て)「ほお…こやつ、ダンピールか」
「ダンピールか。初めて見たぞ。どこぞの貴族の酔狂か。下賎の女との落とし子め。人間どもより始末が悪いわ」
「ハハハ、婚礼は明日だ、愛しいのうドリス。今宵の月が憎らしいぞ」
「何が貴族の名誉よ!貴族なんて人の生き血を啜る化け物じゃない!」
「殺せ!お前のような下等なものに囚われるくらいなら死んだ方がマシだ!」
(発とうとするDに抱きついて制止したドリスが)「私…あなたに死んでほしくない!しばらくこのままでいたい」
「いいのよ。吸っても」
「ラミイカよく聞け。人間の女を迎えたところで我が一族が滅びることはない。なぜならお前の母親もあの娘と同様、下賎の出なのだからな」
「あなた様は…まさか"神祖"様の…!」
「俺はお前と同じただのダンピールだ。お前にも人間の血が流れている。"貴族"の衣を脱いでも生きてゆける」
「いいえ、私は純粋な"貴族"です!」