GOROTUKI

ダークナイトのGOROTUKIのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.5
アンパマンの原作者やなせたかし先生は、
アンパマンがばいきんまんを倒さない理由に独自の裏設定が存在する。
「アンパマンとバイキンマンは、光と影、陽と陰、あるいはプラスとマイナスの関係です。どちらか一人だけでは存在できません。ばいきんまんがアンパマンをやっつけようとするのは、アンパマンと闘うために存在しているからです。正義は、悪がなければ成り立たないのです。」だからアンパマンはばいきんまんを殺せないのですね。
そして本作ジョーカーがバットマンに語りかける。「お前が、俺を完璧なものにするんだ。お前が欠けたら生きていけない」
自身の中で善と悪の関係性を考えさせられた1本!
では感想

冒頭銀行強盗シーン
ノーラン監督は、マイケル・マン監督の
銀行強盗映画の傑作『ヒート』の影響を挙げている。
『ヒート』で重要な役のウィリアム・フィクナーが、冒頭カメオ出演している。
しかも、銀行員役で面白い皮肉だ^ ^
そして、
本作『バットマン』の続編と宣伝されていたが否!
間違いなく!ジョーカーの映画です!
ジョーカー役を演じたのが
俳優ヒース・レジャー(私と同い年の昭和54年生まれ)※元々ブルース・ウェイン役の候補だったとか
レジャーはジョーカーの役作りにあたり、
自ら外部のコンタクトを断ち、ホテルに閉じこもりジョーカー日記(ジョーカーの情報や思想を書き綴っていた日記)をつけてジョーカー像を煮詰め。結果、レジャーは映画の完成を待たずに亡くなってしまう。享年28歳、薬物の過剰摂取が原因だったという。
レジャーは過去に同じ役を演じたジャック・ニコルソンにアドバイスを求め
ニコルソンは、「ことの次第によってはその狂気、無秩序性にこちらが絡め取られかねない。だから気をつれろよ。」とアドバイスしたという。しかし、レジャーはジョーカーの思想に絡め取られ死んだのだ。
それはまさに命を削った演技だと自身称賛したい!10スコア!
そして、レジャーは死の翌年アカデミー助演男優賞を受賞する。コミック原作映画で、俳優がオスカー像を受賞したのはこれが初めてだ。因みに死後、オスカー像を獲得したのは
レジャーともう一人。
ピーター・フィンチ、1976年の映画『ネットワーク』で、ニュース番組放送中に拳銃自殺を予告したのを皮切りに、徐々に狂気に蝕まれていくキャスターを演じ、アカデミー主演男優賞にノミネートされるが、その直後に急性心不全で急逝。その後受賞する。

そんなこんなで
僕も私も
ジョーカーの思想に近づきたい!(*⁰▿⁰*)
ソシオパス(社会病質者)に興味がある。
因みにソシオパスの特徴
①衝動的に嘘をつく
②感情的無関心
③ナルスシシズム
④見境なし!
⑤キレやすい
⑥他人を操作しようとする
⑦友達がコロコロ変わる
そんな方々にオススメの2冊をご紹介したい!
アラン・ムーア著
「バットマン:キリング ジョーク完全版」
※ジョーカー誕生が描かれている。

パイ・インターナショナル出版
「ジョーカーアンソロジー」
※ジョーカー初登場から現代までの犯罪記録18選。

間違いなくジョーカー思想に近づけます!
ただ絡め取られないように!死ぬよ!^ ^

最後にダークナイトお豆知識
劇中ジョーカーが看護婦の服を着ますが
ナース服の名札には”マティルダ”の文字があります。それは、ヒース・レジャーの実の娘と同じ名前だという。
憶測ですが、「看護婦になれ!」と父のラストメッセージだと思う。憶測ですよ^ ^
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