ジャン・ルノワール監督作。
ロシアの小説家マクシム・ゴーリキーによる1902年発表の戯曲「どん底」を巨匠ジャン・ルノワールがフランスで映画化した人間ドラマで、名優ジャン・ギャバンが社会の底辺に身を…
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ここまで分かりやすく「悪」が設定されている作品を見ると、いかなる階級の人間も魅力的に描いてしまった『ゲームの規則』の異常性がわかる。ラストに誰かが死んでシニカルな結末を導くのは、どちらにも共通してい…
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親の代からのこそ泥ペペルが愛する人と2人で劣悪な環境から抜け出し新たな歩を踏み出すラストシーンが良い。
ギャンブルで破産し身を持ち崩した男爵がお金は無いが置かれた環境に順応し金持ちだった時よりも"お…
オープニングをみながら、90年近く前の映画がこうして映画館で観られることのすごさ、そして映画というもののすごさがなんか突然身に沁みて、高揚した。
フライヤーのあらすじで友情に重きが置かれる話なのかと…
『どん底』はゴーリキーの戯曲も好きだし黒澤明の映画版も好きなので、結構思い入れがあり、どうしてもそことの比較になってしまうところは否めないのだが、ジャン・ルノワールの脚色にはあまり納得ができない。
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タイトルや、原作の内容から想像するほど、絶望感はないのにもかかわらず、観た後、打ちのめされた気分になった。
2階建て?の宿屋を舞台に、家主が暮らす2階、下宿人が寝起きする1階、そしてその全員が一同…
男爵と仲良くなるシーンがピークで、そのあとは下降気味。友情メインと見せかけて男爵が普通の脇役になるのはなぜ?ラストの田舎道のシーンはそれなりにいい締めだと思っていたが、時間が経った今振り返るとグダリ…
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