250人。規格外の脱走計画の一部始終は小気味良い軽快なマーチで幕を開けました。
ドイツ軍は捕虜の中でも脱走の常連組に頭を悩ませています。
そこで新たに収容所を作り、まとめて管理してしまおうと考えました。
集められた捕虜達は顔見知りばかり。早速、トンネルによる脱走という希望の元で連帯していきます。
主役は主要メンバー全員。大勢登場しましたが、キャラクターや役割を把握しはじめるとどんどん面白くなっていきました。
有刺鉄線の内側で、不自由を自由への渇望へ変えながら収容所からの脱走を目指す生活がはじまります。
それぞれの持ち味を活かしたエピソードを重ねながら計画は進みます。
あの手この手で看守の目を盗みながら、這いずり回り、泥まみれ汗まみれになる男たちを観ている内に、自分も囚われ脱走計画に参加しているような気分です。
ついに計画実行の日を迎えますが、予期せぬ出来事もまた重なって。
枝分かれしていくサスペンスフルな展開の中でも男たちの生き方は後腐れない清々しさがありました。
あっけらかんとした笑顔は、どんな状況でも挑み続ける自由があることを教えてくれました。
