「あの未開人の中に飛び込み、奴らを手懐けろ」
下半身付随の元海兵が、"アバター"の力で姿を変え、地球から遠く離れた惑星の原住民の中に紛れ込む話。
「ジェームズ・キャメロンがもののけ姫を作ったらこうなる」という感じで、自然を守りたい原住民vs.人類のエゴが壮大なスケールで描かれていて面白かった!
設定が緻密で、原住民の言葉やルール、惑星までの移動方法や希少鉱物の存在など、世界観の作り込みが凄い。ド迫力バトルや恋愛要素、どんどん周りに認められていく主人公などワクワク要素もてんこ盛りで、公開された2009年時点ではエンタメの極致だっただろうと思う。人間ってこんな作品が作れるんだと感動した。今見ても新しいし、テーマも普遍性を感じさせる内容で素晴らしい。
展開はかなり王道なので割と予想はついてしまうが、それでもなお楽しめる傑作だと思う。
以下、セリフメモ。
「低音カプセルでは夢を見ない。本当に6年経ったのか…」
「目指す星は"パンドラ"。話は聞いてたが、まさか自分が行くことになるとは…」
「パンドラに比べりゃ地獄なんてリゾート地だ」
「この星の先住民は、人間もどきの"ナヴィ"。猛毒を塗った矢を放ち、当たれば1分で心停止だ」
「この作戦の目的はナヴィを手懐けることだろ?」
「これが"アンオブタニウム"。1kg2000万ドルの鉱石。このために作戦が立てられた。その邪魔をするのがあの未開人どもだ。このままじゃ戦争だ」
「あなたはいきなりこの星にやってきて、人間にとって最も過酷な環境に、トレーニングも何も受けず、飛び込むわけね?」
「礼を言うな。これは礼を言われることじゃない。あなたのせいで皆(森の獣)が死んだ」
「ここへ来てはいけない。消えろ」
「決まりました。娘から色々学びなさい。見てみましょう、あなたの正気でない行動が治るかどうか」
「一度絆を結ぶと、イクランは一人のハンターに生涯仕える。ハンターになるには──あなたがイクランを選び、イクランもあなたを選ぶ」
「乗馬は苦手だが、こっち(イクラン乗り)は天才かも」
「新しい足を貰える。今夜の便で発て」
「これでお前はオマティカヤ族の息子。我々の仲間になった」
「俺はもう選んでる。相手が俺を選ぶかな?」
「彼女も選んでる」
「私はあなたのものよ。永遠に結ばれた」
「村の娘っ子に惚れて任務を忘れちまったか?」
「この星で価値あるものは地下資源じゃない、生い茂ってる木。根と根で交信し合ってる。ナヴィはそれを守ろうとしてる」
「1時間だ。1時間以内にあいつらをホームツリーから退避させろ」
「彼らが襲いに来るって知ってたのね…?私はあなたを信じてた!信じてたのよ!やはり仲間じゃない!」
(縛った縄を解き)「私たちの仲間なら…助けて」
「グレイス!グレイスは助かったのか!?」
「この人…とても傷が深くて…今、エイワのもとに旅立ったわ」
「スカイ・ピープルに言ってやろう!お前たちの好き勝手にはさせないと。そしてこの星は、俺たちのものだと!」
「ネイティリ!攻撃するな、撤退しろ。これは命令だ!」
「ジェイク!エイワが応えてくれたわ!」
「サリー、人類を裏切った気分はどうだ?そろそろ目を覚ませ!」
「君が見える」
「…あなたが見える」
「これが僕の最後のビデオログになる。自分のパーティーに遅れたくないからね。今日が僕の本当の誕生日になる」