過去作の『大空の闘士』と同じで、次から次へと事件が勃発するスタイルの映画である。このパターンだとエピソードが散漫になりがちで、どうかなぁと思っていたが、嵐のシーンのショットはさすがで、素晴らしいロー…
>>続きを読む見えない規則によって海に幽閉される男たち。船室のライトが消えて、手前一人の男にだけ光が残る。一人が残る、という状況は至る所で繰り返されている。最初のシーンではみんな同じように左側を見ていたのに。
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ジョンウェインがとにかく若いし、若者、として出てきて、物語通じて 傍観者であるのが新鮮。前半と後半で話が変わる。各キャラクター好きなところも嫌いなところもあるといった趣。閉塞感を観客と共有することに…
>>続きを読む濃い陰影がことのほか美しい。船中は勿論のこと下船してからのしとどに濡れる石畳を行ったり来たりする陰影もまた素晴らしかった。全体に暗い色調なのでスクリーンで観られてよかった。殴り合いも相変わらず笑っち…
>>続きを読むジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演の映画です。ジョン・ウェイン演じるオリーは爆弾を運ぶ貨物船に乗船しています。時は第二次世界大戦の初頭。監督は危険な任務と過酷な労働環境を陰影に富んだカメラワ…
>>続きを読む船員たちの報われない苦労とその中で築かれる絆に、置いてきた家族など色々なバックグラウンドありながら、なんだかんだまたしてもここに戻ってきては船旅はまた続いていく
ジョン・フォード監督✕ジョン・ウェ…
果てなき航路
ジョンフォード作の中ではやや散漫な印象がするが見終わってから、船上の濃密さ比べて上陸してからの描写の薄さなどあれこれ考えたくなる
いつもの飲んで割って投げて殴るが展開する
撮影は目を…
フォード監督が「怒りの葡萄」(1940)と「わが谷は緑なりき」(1941)の間に撮った貨物船内の群像劇。オスカーを獲った両作よりも本作のほうがFilmarksではスコアが高い(2023/2/22時点…
>>続きを読む冒頭から陰影の濃淡が強く、ウォードボンドが吐いた紫煙の輪っかが官能的。シーンが闇夜になれば陰影はより顕著であり、濡れた石畳や扉越しの娼婦なんかは最早真っ黒に近い。ストーリーは地味だが、とにかく陰影と…
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