『サンタクロースの眼は青い』『ママと娼婦』と併せて、ジャン・ユスターシュ監督の自伝的三部作とされている作品。
ユスターシュの分身と見られる13歳のダニエル(マルタン・ローブ)のモノローグとエピソー…
小さく可愛らしい厭世観……といった感じか。
テンポ感や退廃的なモノの写し方はブレッソンっぽい。
そして内容はめちゃくちゃ卑俗であり、馬鹿らしい。
けれども、これは私たち少年の通過儀礼。
『おやす…
”最後のヌーベルバーグ”とゴダールが称賛し「ママと娼婦」(1973)でカンヌ映画祭審査員特別グランプリを受賞したジャン・ユスターシュ監督の次作。少年の思春期を描く自伝的作品。タイトルはランボーの詩の…
>>続きを読む腹パンチ,ハゲタカ,パン食い,サーカス,金具背当て,豆鉄砲逃げ,寝起きスープ,川釣り男,口笛叱り,工具,自転車屋留守番,ライト修理,ノーヘルバイク,酒燃やし,パンク用糊,映画館,ピンボール,タバコ貰…
>>続きを読む性に目覚めたてな奥手少年のひと夏。
公の場がキスする人で溢れてるのはフランスだなあ。
少年目線というか完全男性視点で結婚が前提の自由恋愛が中心の価値観。
二組の年の離れた男女が間隔を少し空けて歩く帰…
記録。「ママと娼婦」でカンヌを制したジャンユスターシュ最後の長編映画。製作にまつわるゴタゴタがそのまま画面に出てしまったような何とも不思議な作品だが、ナンパに明けくれる若者たちの日常(監督自身の少年…
>>続きを読む人生で最も美しかった頃の情景。人生の春への追憶。本作にはユスターシュ監督の死ぬまで朽ち果てることのなかった並外れた”純粋性”がイデアの如くベールを脱ぎ捨てた状態で瑞々しく保存されている。クライマック…
>>続きを読む© Les Films du Losange