靴下の穴さんの映画レビュー・感想・評価

靴下の穴

靴下の穴

枯れ葉(2023年製作の映画)

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ラジオをつければウクライナの情勢が流れるが、これはいつでも消してしまえる。困窮した生活と遠い国の戦争。現代の物語なのに連絡は紙切れの電話番号。掴んだチャンスは物体なので、いつでも失くしてしまえる。
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山の焚火(1985年製作の映画)

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険しい山の効果が さらにこの映画を躓かせるものにしている。
坊やの手が、姉の首から胸へ滑り落ちるシーン。

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

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髙野さんのこと考えてたら集中できんくて気がついたら終わってた
また観る

私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

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裁判で、オルガはいじめっ子たちを 社会 と呼ぶ。人生は小さな孤独の数々で成り立つ。ラストのスープのシーンが一番怖かった。

野いちご(1957年製作の映画)

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あの若者三人が自分の脳内に住んでいたらほんといいな。ああやって矛盾、対立、罪をはらんだ走馬灯みられるまでどうにかこうにか。

隣の女(1981年製作の映画)

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amour passion 最悪。分裂できないし……。無粋だし野暮だ。

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

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再再再再見?クィアシネマスタディーズを立ち読みしてから観た。気がつけないほどに隠された捻れ。奇跡を中心に。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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不安定な原子核に中性子がぶつかることによって破壊の連鎖が起こる、冒頭のイメージとオッペンハイマーの不安定な精神のリンク。powers of tenを連想させる映像。言い表せないこの、なんか、

プロスペローの本(1991年製作の映画)

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空調が壊れて蒸し暑くなった映画館で観た。本編とは関係ないけど、観客全員で同じイレギュラーを共有しながら観るのなかなか楽しかったな。
緋色のリボンをしおりにした香りつきの本。防水加工が施されているが、水
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落下の王国(2006年製作の映画)

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しぐさの存在する映画だった。世界にはこんなにも美しい場所が存在すること、撮りたいものを諦めない人がいることを知ることができた。魔法。

Here(2023年製作の映画)

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映画館じゃなくて、森の中で、それは多分音の(苔を切り取るチリチリした、静かなときのキンとした)仕事だった。じゃあ絶対に映画館で観るべきだ。ラストのあのポカンと口を開けて、少し口角の上がった感じ!違和感>>続きを読む

天使の復讐(1981年製作の映画)

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犬が戻ってきたことが謎だなと思っていたけど、邪魔者を排除しないという点で必要だったな。冷たい女だねって言ってくるやつらに 私を冷たくしてるのはあなたですって言いたい。ウーマンリブの教科書

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

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店番しながら観たやつで諦めなくてよかった
つららのように生きたい 炎のように 風のように
必然性のあるカット 必然性によってつくられた映画

しとやかな獣(1962年製作の映画)

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カタクリ家?私、団地に住んでたらもっと歪になってたと思う。一度も部屋から出ないカメラと いつも誰かが見張ってる家族なんなの。お囃子とか謡曲とかって案外踊れるかも

君も出世ができる(1964年製作の映画)

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やりたい日常しぐさがめちゃくちゃあった。ピチカートファイヴで聴いてた アメリカではが流れてきたの嬉しすぎて 図書館で小躍りした。スペースエイジインテリアぽいセットとか衣装とかほんと好きだったし和製ミュ>>続きを読む

乱れる(1964年製作の映画)

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日本家屋が分けるそれぞれ。新しく、若いものにひっかけられながらもどっちつかずのものたち。離れた席から、窓の外から、楽しくやってるのを眺めるだけでいいときもある。何をしたのか、どこへ行ったのか、何を食べ>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

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ラムちゃんの理想の世界。なんてことなんだろう。好きな子の夢の中で幸せに暮らすなんて!荒廃した世界にただ一つの集団として生活し続けるなんて!夢だと知っていてもあえて暴かないなんて!私もめちゃくちゃ浮気し>>続きを読む

ガールフレンド(1978年製作の映画)

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京都シネマの女性映画特集
観に行った日がちょうど菅野さんのトークイベントの日だったのでその内容をまとめてみる。
・この映画のキャストはほとんどが無名で、スター、理想的な外見的特徴を備えていない。この時
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怒りの日(1943年製作の映画)

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ぼかしではなく影によって そういう表現の仕方が好ましかった 叫び 邪魔で官能的で不誠実な女として生きる 「命を乞うのではなく魂を乞え」「天国も地獄も怖くない 死ぬことが怖い」

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

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再見
パチンコ店を走るのは嘘すぎるけど ピンクのヴィッグ被ってカラオケとか ホテルのバーで隣合うとか 広いホテルの部屋を荷物でぐちゃぐちゃにするとか 店員とお客が争い始めるとか そういう小さくて愉快な
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県警対組織暴力(1975年製作の映画)

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梅宮辰夫以外 組織暴力なんやが 任侠映画は私に籠城したら終わりだということを教えてくれる

ノスタルジア(1983年製作の映画)

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ステンドグラス 店番しながら観る映画じゃなかったけど かといってどういう見方が良いのか分からない 冬に外で凍えながら観るとか?

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

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私がクラブやバーで働くことがあったら この映画を自分の水商売美学の芯とする
中村鴈治郎さんほんまに好きや

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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右にいたか左にいたか、ちょっとしたことで生死がかわる ゴジラが何者であるのかについて深く掘り下げる描写が薄く それでいうと核の象徴として存在するよりも 転換の象徴という印象が強かった(他のゴジラ作品>>続きを読む

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