KnightsofOdessa

メニルモンタンのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

メニルモンタン(1924年製作の映画)
3.0
[唐突の殺人に驚きの連続] 60点

開始1分で二人の男女が惨殺されるという中々ショッキングな始まり方をする本作品は、当時全くの無名だったエストニア生まれの移民ディミトリ・キルサノフが一躍有名になった中編作品でもある。冒頭の殺人によって両親を失った姉妹はパリの街にやって来て新生活を始めるが、妹の恋人を知ってか知らずか姉が取ってしまい、姉妹のそれぞれが身を持ち崩していって云々という『嵐の孤児』を過酷にした感じの作品。主演のナディア・シビルスカイヤの横顔がリリアン・ギッシュに似ているので余計に。多少の時が流れて父親のいない子供を産んだ妹と、妹の恋人に棄てられた姉は再会するのだが、それを見ていた男が撲殺されて映画は終わってしまう。ちょっと待て、勝手に終わるな。てかまずお前誰だ、恋人か?殺人で始まって殺人で終わるの怖すぎかよ。

ざっと調べてみると、色々と切り刻まれたようだ。欠落した部分を補っても理解出来なさそうではあるが…
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