ヒデ

見知らぬ乗客のヒデのレビュー・感想・評価

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)
3.8
「完全殺人に興味はあるかい?」

浮気妻との離婚を望むテニスプレイヤー・ガイが、列車で出会った男・ブルーノに交換殺人を持ちかけられる話。

ガイは口約束のつもりでハイハイやるよと答えるが、ブルーノがマジで妻を殺してしまったことを機に、「お前もやれや」とひたすら詰められることに。

最後の超速メリーゴーランドの迫力は素晴らしく、馬の足が凶器として使われたのは史上初では…。

そしてこれ、結局ガイって得しただけなのね。


以下、セリフメモ。


「君は奥さんを始末したいんだろ?2人とも殺したい人間がいる。そこで交換殺人を行うのさ。君の奥さんと僕の父、赤の他人をお互い殺すんだ」

「一度捨てた夫を今更誘惑するのか。他人の子まで作って」

「離婚はしないわ。心変わりは女の特権。あなたの相手は上院議員の娘。しかも妻は妊娠中。裁判で同情されるのは母親よ」

「今夜21時半のアリバイが必要ね。証明できますの?」

「障害は消えたし結婚できるわね!人を殺すほど愛する人がいるなんて素敵だわ」

「あなたが頼んだのね…。彼が奥さんを殺した」
「そうだよ。奴はイカれてる」

「驚かないで聞いてください…。ご子息のことで…」
(父のベッドからブルーノが出てきて)「ヘインズさん」

「鍵が届いた時から君の父親に話そうと思っていた。異常な息子のことをね」
「どうやら約束を守る気はないようだな」
「元よりなかったさ。ブルーノ、君は病気だ」

「あなたの名前入りのライターを証拠として置いてくるつもりだわ。彼より先にメトカフに行くのよ。試合は欠場して!」
「ヘネシーに尾行される。試合後に抜け出すから手を貸してくれ。3セットで終わらせればいい」

「ガイ…ついに君は捕まったのか…」
「この期に及んでそんなことを言うのはやめろ!ライターはどこだ!?」
「僕は持ってない…。君が現場に落としたままだ…」

「ポケットを調べさせてください」
「いえ、(ブルーノは)もう死にました」
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