このレビューはネタバレを含みます
「分かったよ、パパ。彼女を愛でぶっ飛ばしてやる」
ロンドンに住む19人の男女のクリスマスの恋模様を描いた物語。
めちゃくちゃ愛に溢れてて素敵な作品。空港で好きな女の子に息子が告白するシーン、ポルトガルのレストランで色んな人に見られながらプロポーズするシーン、首相が演奏の後の幕裏で秘書とキスしてるシーン、聖歌隊のフリしてやってきて親友の妻に気持ちを伝えるシーンなど、印象的なシーンがたくさんあった。一方、金のネックレスを不倫相手にあげたことが奥さんにバレた社長のシーンはキツい。クリスマスプレゼントがCDの箱だと気づいた時の奥さんの反応がもうね…。
あと個人的にこの作品は"惚れる"瞬間の描き方が見事だと思っていて、首相との初対面でFワードを使ってしまう秘書、風で飛ばされた原稿のために池に飛び込む家政婦、AVの撮影中に談話に付き合ってくれるポルノ女優など、キャラの行動とリアクションがどれも人間味に溢れてて自然。「ああ、人ってこういう些細なキッカケで好きになっちゃんだよな」と思わされた。
最後アメリカ行ったモテない男が大成功して帰ってきたのに対し、病気の弟がいるサラとカールが幸せになれなかったのはちょっと切なかった。でもこれこそがラブ・アクチュアリーなんだろうな。
以下、セリフメモ。
「この作品面白いの!?駄作のために溺れ死ぬのは嫌!」
「駄作だから放っておけ!」
「登場人物に私の名をつけて」
≪でも、クリスマスだから本心を言わせてほしい。≫
「(来たばかりだけど)私は引き返すよ。男には決断の時がある」
「驚いたな。エルトン・ジョンと10分間会っただけでゲイに!?」
「半生をチビデブと共に過ごした、俺が人生で一番愛してるのはお前だ」
≪クリスマスなので正直なことを書きます。私はあなたのものです。─ナタリー≫
「ナタリーはこちら?」
「まぁ首相…。皆、こちらは英国首相閣下よ」
「あなたが私の立場だったらどうする?夫がクリスマスに金のネックレスを買って、別の女性に送る」
「た彼女に"好きだ"と伝えるんだ!言わないと一生後悔するぞ」
「お嬢さんに結婚の申し込みに来ました。オーレリアさんという娘が?」
「優しい質問よ」