8Niagara8

フェリーニのアマルコルドの8Niagara8のレビュー・感想・評価

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)
4.5
クストリッツァとかイオセリアーニぽいなと思いつつ、とどのつまりは極めてフェリーニ的。彼の陽なるエッセンスがふんだんに詰まっている。
この世界観を頭の中で構築し、映像化するその卓越した比肩ないセンス。そして、オープニングからエンディングがテンションを保って走り切る。
正にマジック。

人間世界の享楽を等身大に描く。
陽陰様々で人生文字通り山あり谷ありなんだが、結局素晴らしいものであるのだ。そう信じたい。
みなどこかしら全力で生きていて、その様が実に愛おしい。
コミカルでファニーでもあり、肩の力を抜いて見られるのに観終わってから言いようのない感動と寂しさに満たされる。
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