8Niagara8

冬の旅の8Niagara8のレビュー・感想・評価

冬の旅(1985年製作の映画)
4.2
パンキッシュである一方、側から見れば怠けているようにも。
自由とは元来人間銘々に帰属するものであり、それを外的に規定など不可能なものである。ただし、その自由についてエゴを拡大し過ぎることの身勝手さも同時に看破しているように思える。
こと、彼女に同情的でもない映し方。
とはいえ、彼女が老女と楽しむ姿は理想を見るし、夢のようでもあり何よりも寂しげなシーンだ。
寂寥たる冬の映像があまりにも攻撃的である。
世界は決して優しくはない。
希望を持ちながら生きることさえ僥倖なのかもしれない。
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