メモ魔

ゴッドファーザーのメモ魔のレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
3.3
マフィアのリアルを描き切った作品。

裏切りと復讐が跋扈する世界で、それでも自分のファミリーを守るために自分の心を壊していく2代目ゴッドファーザーマイケルの姿が印象的。

それにこの映画からは、いくら自分を堕としても譲れないところを守り通す漢を感じた。
初代ゴッドファーザー。コルレオーネは最後の最後まで麻薬の売買には手を染めなかったところが良い。本物ってかんじがするっ
小物はどこまでも堕落して目先の利益を求めるけど、人徳で勝負する人はやっぱ大物だなぁと思った。

あとは日本で言う[仁義]。
これをマフィアにも見た。マイケルには見れなかったけどコルレオーネには見た。よく言えば友情と家族をこれ以上なく大切にする。悪く言えば、恩義という鎖で自分の周りを固めていく。人を使うのが上手い人たちだな〜と思った。
初代ゴッドファーザーは[恩義]の鎖がこの世で1番強く、固く縛れることを知ってたんだな。だから金では無く恩義を相手に売りつける形で頼みを聞いてた訳だ。
人の弱いところに漬け込むマフィア。でもそんなマフィアがいてくれないと救われない人のいる時代。
怖すぎる、、、

総評
どうやらシリーズ化してるらしい。ゴッドファーザー2は、
2代目ゴッドファーザーとなったマイケルが自分のファミリーを築き上げていく苦悩を描いた作品らしい。
これはあれか、長く見るほどハマるタイプの作品なのかな。
正直個人的には第一作だけで万歳してスタンディングオベーション送れる作品では決してなかった。尺の長さはまあ置いといて、[リアリティのあるマフィアをそのまま映像に起こしただけ。]こう思ってしまった。感受性の乏しい自分を呪う。
どんな映画であれ楽しめるに越したことはないのだ。

3.3点
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