ブラジルの貧しい海辺の村の生活。ドキュメンタリー調ではあるが、冒頭で現実との「類似は偶然である」と断言される「映画」である。なんにも持っていない人たちの全てが海の中に消えていくのだろうか。
愛憎半…
渋谷ユーロスペースで鑑賞。
おおまかなストーリーはあるものの、サンバというか独特の音楽がかなりの比重を占めて、登場人物のセリフはかなり排除された形で、物語が展開する。
しかし、自分がブラジルの風…
ブラジルの土着的な領域に踏み込んだ、半分ドキュメンタリーチックなまでに感じた映画だった。外部からは決して語れない内部からの視点が、その土着的な文化に潜む闇をあぶり出す。そして人物にこれでもかと迫る…
>>続きを読むシネマ・ノーヴォの旗手グラウベル・ローシャ監督の長編デビュー作。つい先日観た「ラ・ヴァレ」は部族や民族を外部から覗いた視点の作品だったが、本作は部族や民族の内部に入り彼らの視点から世界を感じることの…
>>続きを読む「バラベント」
冒頭、ブラジル北東部バイーヤ地方。ブラキーニュの漁師達。海と太鼓、合唱、灯台、網を引く住人、大量の魚、スーツ姿の黒人、祈祷師、因習、民間信仰、愛、生活、社会。今、1人の青年の活力を…
都会で一稼ぎして故郷に帰ってきた主人公フィルミノ(!)が、同胞に「霊とかじゃなくて現実見ろよ!」って言う話。バラベントなる一大イベントは劇中では起こらず、その前兆を描いている。儀式などよくわからん場…
>>続きを読むジンネマンのドキュメンタリー『波』を彷彿とさせる画面とテーマ。搾取される漁民。
こちらは後の彼のエキセントリックさが控えめとなっている。
漁民同士が喧嘩になるシーンで突然カポエラになるのワロター。
…
ラテン溢れるリズム&ビートは良いのだが、ストーリーテリングの不規則なテンポにはあまり乗れず。
真っ白いスーツを着た都会かぶれの男が道化的に村の秩序や因習を撹乱していく。
嵐のシーンのモンタージュは…