要は捉え方、付き合い方なのだ。
という映画
ヴィンセントは襲われる 試写会
ーーーーーー⚠️以降ネタバレ⚠️ーーーーーー
目を合わせた相手が全力で襲ってくるという設定。
だが、面白いことに設定や世に蔓延っているウィルス(?)はさほど需要ではないのがこの映画だ。
そう捉え方。
襲われる方に問題ありと捉えたヴィンセントの上司はリモートワークを押し付け
職場環境に問題ありと捉えたカウンセラーは事を大事にしないよう立ち回り。。
その点、
ヴィンセントは凄い。
冷静に分析し原因は『目線』
にあると突き止め物事の移り変わりを把握しているのにもかかわらず全然目を合わせる。
合わせる。👀
それでも合わせる。👀👀
最初は
バカかこいつグラサン付けるなり、足元しか見ないなりなんとでもなるだろ。
と思っていた。
しかも逆ギレる。
目線が原因とわかっていながらも
合わせておいて。
もちろん襲ってくる。
そんなやつに
「お前が悪いんだからな!!」
とハンマーで頭をかち割る。殴る。打つ。
なんだ最初の頭脳派で分析派なシーンどこいった?
バカなのかこいつ100%事の発端は自分自身と分かっているはずなのに頭おかしいんか。
と思っていた。
マルゴーと出会い。恋に落ち。襲われ。でも離れず。行動を共に。
あれ...?なんかカッコイイぞヴィンセント。
この状況に順応し、2人でこの先も歩もうとしている。
ここからなんだかヴィンセントの魅力に気づいてくる。
周りの人間は自分を襲ってくる人間に対して距離をとる。『対応できない』からだ。
最初は映画の進行上主人公をの行動がある程度違和感があっても絵的に盛り上がる方に持って行っているとさえ感じたがこの映画は、
いや、ヴィンセントは違う。
実は最初から変わっていないのだ。
人との付き合い方が。
どんな危険があるか分からないけど話す時は目を見るし、
要所要所で話して伝える。
コミニケーションはとても大事に捉えている。
その上で襲ってきたら殴り殺す。(おい)
最高に不器用でかっこいい主人公、それがヴィンセント。
それを肌で感じたマルゴーもヴィンセントのスタンスを尊重しヴィンセントに襲われるも原因の目を優しく手で包み対応する。
そうなのだ。
頭からいきなり雄鹿の角が生えた母親が現れたって。興奮したら噛み付く凶暴犬を飼っていたって。目を合わせたら襲ってくる人間がいるからって。
自分は変える必要はないのだ。
そんな奴にはケツの穴に指を突っ込んでこう言ってやればいい。
「大人しくしな」
そんな一見愚かそうな対応だがどこかイカしてる主人公なのだから
このタイトルなのだろう。
"また"ヴィンセントは襲われる
ヴィンセントのメンタルは大いに見習わなくてはいけない部分が多く。
前評判よりも全然楽しめた。