面白いなぁ! 社会派サスペンスとしての強度は低いが、和製ハードボイルドとして見れば一級品の傑作。増村保造は映画を撮るのが巧すぎ。軽快なテンポのカメラワークと編集で物語をぐいぐい引っ張っていく。流れる…
>>続きを読むため息出ちゃうほど面白い。
「さぁて、汚職まみれの奴らを豚箱にぶち込むか!」
報道が市民の声を聞き出し、証拠を記事にし、金や恐怖で抑えつけられた警察を動かし、巨悪をたたく。
1959年にはまだこん…
【時代の限界】
1959年の映画、モノクロ。
西日本の地方都市を舞台に、正義感あふれる若い新聞記者(川口浩)が町の大ボスの犯罪をあばこうと努力を重ねる、というお話。それを支えるのが中年の編集長(…
山村聡ってジーン・ハックマンと同じで、自身はリベラルなのにガハハ系保守オヤジの役が似合ってしまう。
対する川口浩の困り眉がまたいかにも青臭くて良い。
カビの生えそうな湿ったカラーが魅力の、この時代…
現代日本に必要なジャーナリズムが詰まった一本…後半からの腐ってない川口浩と山村聰の存在が最高だし痺れる。
増村の速度に慣れると今の邦画がかったらるしく感じてしまうの、どうしよう。とにかく最高以外の言…
引くほど面白い。いままで観た増村の中で五本の指に入るのでは?
冒頭から終わりまでタバコの火をつけるという一貫した運動で演出をしている。また口笛もやたらと効果的に使われており山村聡が登場して西部新聞社…
再見。
増村の特徴のひとつに企業ものが得意という側面がある。これはストリッパーと革新議員のホテル殺人から、汚職まみれの地方都市を舞台に、それを暴く新聞記者の活躍を描く。正義の裏の泥模様が一筋縄ではな…