このレビューはネタバレを含みます
(別媒体から感想を転記)
2023/07/11
こういう系統の作品は、作る側は間違いなく楽しいのだろうが観る側はこの上なくつまらない。映画監督ってフィルムを染色してみたいと一度は思う生き物なんだろ…
ヴィム・ヴェンダースが大学時代に制作した
短編2作目だが、1作目の「SCHAUPLÄTZE」は所在不明。
1作目では未使用の2つのショットから始まる。
内容は、転けそうで転けない兵士がひたすらヨ…
その後の成功があるから、それっぽく見えてくる。卒業制作でこれ撮って、テレビ制作会社にでも就職していたら、キャバクラでの退屈な自分語り程度。「いまはバラエティーやってるけど、俺だって学生時代は尖った映…
>>続きを読むヴェンダース初期短編集にて鑑賞。
銃を持った男がヨタヨタ走っている(顔は見えない)のを、カメラが横アングルからの平行移動で捉えている、ただそれだけの一編。また、映像のカラーが頻繁に変わるのが特長。…
紛失した短編『SCHAUPLÄTZE』から引用された2つのショットの後、肩から上がフレーミングで切断された銃を持った男の蹌踉めきと駆け出す移動撮影が異なる彩色で5回反復される。倒れることなき『無防備…
>>続きを読む銃を持って足を引きずった男の足元がひたすら映るフィルムを、白黒・緑・黄色・赤・青に染色して繋いだ映画。ノイズだけが聞こえる時間が永遠に続くように思えるが、最後に突然ショットが変わり走る車から撮った風…
>>続きを読む背景の道に目を凝らしても中々判別がつき難く、犬小屋みたいなのを通り過ぎるまで同じショットを使ってるとは気付きにくい。着色があって初めて分かる。
ヴェンダースは物語から風景(ショット)を構築するので…