EnzoUkai

ザ・クリエイター/創造者のEnzoUkaiのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.8
とりあえずSONYの小型カメラを持って回って、撮れるだけ撮っておこう!
で、前もって東京を含むアジアの様々な場所で撮り倒してから全体のビジュアライズをしたらしい。
その方法を「リバースエンジニアリング」と監督は名付けてるようだ。

製作費8000万ドルは決して低予算ってわけじゃないけど、まぁ現在のハリウッド的には革命的なバジェットと言えると思う。
ただ、そのバジェットじゃないと企画が通らないってところがハリウッドの危うさを饒舌に物語ってる。
私は点数的には3.8点と付けたが、彼の撮ったゴジラよりも随分面白かった。監督そのものの原案でオリジナル脚本を見通せる眼力がなくなってるんやろな。原作物の安牌ばっかり引いてくるから、そういう大作に冒険できない現状がある。
こんだけ面白いんだから当然ながらヒットしてるんよね?
日本ではどうなるか分からんけど…

前置きが長くなってしまったけど、3.8点ってのはちょっと期待し過ぎたところがあった。
これもオッペンハイマーのお蔵入りのせいかもしれない。自分自身の期待の持っていき所をこの映画に置いてたところもある。
結構早々とUS版の予告編を発見してたから、久々のSF超大作だとかなり期待してた。アメリカでは先月末に公開されてまた評判が上々なのが拍車を掛けた。
本来ならIMAXで観る勢いだったけど、時間的都合でおもしろけりゃまたIMAXで見直せば良い、ってくらいに期待してた。
いやいや別にネガらなくても良い、十分面白かった。
でも、3.8止まり…

こんな画面見たかったって画作りには感激。
ケンワタナベにも感服。
なかなかの王道な脚本にも喝采。

なのに、3.8止まり。

これでもかっていうオマージュも見てて嫌味じゃなく良かったんだよね。
スターウォーズ、ブレードランナー、アバター、アキラ、、
七人の侍とおんなじ構図とかもあったね。
君の名は、って感じのも。

まぁ、そのつぎはぎが映画の全てになってるところが何度も何度もそれらを観てる私たちには物足りなさを感じさせたのかもしれない。
ちょっと先が読め過ぎるのよね。

いやいや、でも絶対に映画館で見て欲しい。
こういうプロジェクトがヒットしないと映画の未来はないわ。
ちゃんと面白いのよ〜。
つか、見て驚いて!!
EnzoUkai

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