椎蕈

グランツーリスモの椎蕈のネタバレレビュー・内容・結末

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

グランツーリスモのトッププレイヤーが本物のレーサーになる実話を基にした作品。
実話だし見所も沢山で、面白かったけど若干尺不足に感じたのが唯一残念だった。
もう少し時間があれば養成所時代の選手の掘り下げもできたろうし、ヤンがジャックにウォークマンの使い方を教えるシーンみたいな、選手とトレーナーじゃなく友達として接するシーンも増やせてもっと面白くなってたと思う。
それ以外は文句なしに面白かったし、映像も迫力があって見応え抜群で、最後のカタルシスも凄かった。

ジャックとヤンの関係性がめちゃくちゃ良かったし、最初は乗り気じゃなくてゲーマーを小馬鹿にしていたジャックがヤンを信じるようにやっていくのは胸熱だった。
レース中の事故で観客を殺めてしまうという共通点も実話とは思えないくらいドラマチックだし、ジャックは乗り越えれなかったけどヤンが乗り越えるのも良かった。

父親と再会するところは泣いてしまった。
ヤンの父親は別にヤンの夢を全否定してたわけじゃなく、ゲームのことに詳しくなくて心配してただけだったのが良かったし、ヤンが父親のことを誇りに思ってて御守りにしてたのも涙腺がやばかった。
観客を殺めてしまった1番辛い時にヤンの支えになれてなかったのも凄く辛かったと思うし、そういうの諸々含めて泣いてしまった。

24時間耐久レースのル・マンで教習所でライバルだった2人が来たのはめちゃくちゃ熱かったし、そこでようやく表彰台に立ててジャックの夢を叶えるのも良かった。
シャンパンは表彰台に立った時っていうセリフを回収したのも良かったし、「僕のコースを行く」っていうセリフの回収をして次々と他のチームを抜いていくのもカッコ良すぎた。

詰め込まれてる感はあったけど、ダイジェストで流れるレースも細かく描写されてて見応えがあったし、時間も2時間ちょっとでちょうど良い。
ゲームが題材で実話なのも好みの要素だった。
実話だからご都合展開が無いし、その上王道で誰でも見れるようなストーリー構成で良かった。
ジャックとヤンの関係性が最高過ぎる。
椎蕈

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